「城取り」の軍事学 [Kindle]

著者 : 西股総生

• 学研プラス (2013年5月3日発売)

感想・レビュー・書評

[satius7さんの感想 · 2022年8月16日]

私が常に思っていること。城の楽しみ方。言いたいことが全部書いてありました。
天守閣のある美しいお城ももちろん良いのですが、お城の魅力はそれだけではないのです。軍事施設としての磨き上げられた実用性。城跡にはそういった魅力も詰まっているということを余すことなく語ってくれました。また、たまに見かける「意味不明な城」についても解説されており、目からウロコでした。

[cyalさんの感想 · 2018年10月8日]

平山城などを訪ねて山の中を歩いていたと思っていた読者が、終盤急に視界が開けて空に舞い上がるように戦国時代から近世までの城の歴史を俯瞰することになる……という、趣味の本なのに構成自体に感動めいたものを覚える稀有な体験をさせられました。
姉妹篇の『土の城指南』もぜひ読んでみたいと思います。

著者プロフィール

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で中世軍事考証を担当。大河ドラマ「真田丸」でも戦国軍事考証を務めた、ちょっとマッドな歴史研究家。単著に『東国武将たちの戦国史』（河出書房新社2015）、『土の城指南』（学研パブリッシング2014）、『「城取り」の軍事学』（同2013）、『戦国の軍隊』（同2012）など、共著に『図解 戦国の城がいちばんよくわかる本』（KKベストセラーズ2016）、『北条太平記』（桜雲社2016）、『神奈川中世城郭図鑑』（戒光祥出版2015）ほか、専門の論考や調査報告書、雑誌記事など多数。

「2022年 『オレたちの鎌倉殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」