サバイバル Another Story [Kindle]

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  • 被災後の日本で家族を追う旅を続けるサトルは川で溺れ流されている少年を救う、ポストアポカリプス漫画の“Another Story”巻です。
    その少年の故郷は、電気が使える文明的な都会でした。
    しかし、サトルはその町の姿に疑問を持つことになるのです。
    この巻はサバイバル全10巻の書籍化で収録されなかった番外編であり、最終巻となります。

    全巻を読了しての感想ですが、サバイバルシリーズはSFや絵空事ではなく、実際に起き得ることが描かれているのです。
    震災や津波、竜巻や大型台風等の自然災害や異常気象は、今や記憶に新しく身近に感じます。
    娯楽としてだけではなく、現在の人類の生き方へ警告を発している漫画でした。

  • サバイバルの番外編です。
    巨大地震で、めちゃくちゃな荒野でサバイバル生活をしていたサトルが、川で溺れた男の子を助けるもののサトル自身も溺れてしまい意識を失ってしまう。
    目覚めると地震前の普段の街に戻っていた!

    荒れ地の一区画だけが復興していて、生き長らえた人々が住んでいるのだけど、それがまったく不幸な環境で可哀想になる。
    生活必需品は限られているから好きなように使えない。
    取り締まっている人間の厳しいルールにも従わなくてはならないから皆が怯えている。

    うーん、これ読んだら天災で一命とりとめても幸せだとは限らないね。

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著者プロフィール

さいとう・たかを

1936年(昭和11年)大阪府出身。1955年『空気男爵』(大阪・日の丸文庫刊)でデビュー。翌年創刊された「影」「街」など貸本向け漫画誌の中心的な存在として、大阪で精力的な活動を続ける。63年『台風五郎』の大ヒットで不動の人気を獲得。その後、活動拠点を大阪から東京に移し「さいとう・プロダクション」を設立する。作品制作過程における分業化をはかり、脚本家が在籍する脚本部門を設けるなど、プロダクション形態の劇画制作システムを構築。自他ともに認める劇画の第一人者である。76年に第21回小学館漫画賞を受賞した代表作『ゴルゴ13』は、現在も描き下ろしが続く記録的な長期連載作品。主な作品に『鬼平犯科帳』『影狩り』『無用ノ介』『サバイバル』『雲盗り暫平』などがある。2003年11月紫綬褒章受章、2010年4月旭日小綬章受章。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典20 太平記 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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