航空機事故50年史 第一人者がはじめてすべてを明かす (講談社+α文庫) [Kindle]

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  • 2008年の本なので、それまでの期間での旅客機の事故の分析。

    今から20年前の時点で年間の死者数は300人以下、そのさらに前の20年の2000人から大幅に少なくなっている。

    その結果どうなったかというと、確率的に低い「まさか」の事故の比率が半分ぐらいになる。この「まさか」をなくすには大変だ、となる。安全に取り組むのが好きで好きでしょうがない安全ガイの取り組みを待つしかない、という、あまり具体性のあるまとめはさすがにできてない。

    『壊れた尾翼』の文庫本あとがきで、アメリカ流の事故調査は性善説が前提になっているが、現代ではその認識は古い、としている。この本には、そう考えざるを得ない事例が並ぶ。

    メーデーのようにエンタメになり得るのも、真剣に飛行に取り組んでいる人たちが飛ばしている、という認識があるからであろう。ドン引きするような不注意や悪意による事故が解消されずに目立つようになった現代。事故調査を知的エンタメにできる時代は終わりつつあるかもしれない。

    事故の犠牲者はずっと低いままなので、現状維持でも悪い話ではないが、慢心したら現状維持は不可能。絶えず改善を続けてこそ現状維持もできる。

  • #本 #航空機事故50年史
    飛行機が発明されてから現在に至るまでの航空機事故とその原因を説明している1冊。やっぱり人的ミスが多いのかな…と思いながらも思わぬ事故もあって興味深い。

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