- Amazon.co.jp ・電子書籍 (243ページ)
感想・レビュー・書評
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定額サービス開発のドタバタ
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Kindleで。前巻の続きで,アルマダの策略により仕事が減ったスルガシステム社長が新サービスを開発しろと命令を下し,他薦で互いに罠に陥れようとした立華と梢,そこに案の定工兵が巻き込まれます。紆余曲折を経て完成したサービスしたものの,物語はアイデアをパクった会社との戦いにシフトします。絶対的なアドバンテージをとるために工兵がとった行動は…。若人の活躍ばかりが描かれる本シリーズですが,今回は社長の顔の広さを窺い知ることができます。工兵が話を持ち掛け,それに見合う顧客を直ぐに紹介できる社長にしびれます。
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新サービス開発を任されることになった主人公チーム。IPv4とv6のネットワーク間のトランスレートをするサービスを思いつく。アプリケーションレイヤゲートウェイの機能も含め他のものを低額で売り出そうと画策。カスタマイズなしで受ける予定だったものが、ずるずるとなし崩しになっていく。解決のために代理店制度を検討するが、サービスが模倣されてしまう。マネできない部分を作るために、実績で勝負することに。社長のつてで、クリティカルな顧客に導入を試みる。相手はなんと官公庁。機器のインタフェースの違いから導入できないトラブル。L3スイッチにバランシングさせることで対応する。運用に無茶を飲んでもらうことでそれを実現する。
ご都合主義な部分はもちろんあるが、説得力があっておもしろい。 -
サービス開発か、これは経験したことがないな。工兵はプロジェクト・マネージャじゃなく、プロダクト・マネージャを社長からおおせつかった。サービス商品のコンセプトからサービス対象顧客のセグメンテーション、商品開発、保守・運用体制、値決め、そのたいろいろを新人SEがやるのだ。スルガ・システムは大変な会社だな。