高校数学でわかるフーリエ変換 : フーリエ級数からラプラス変換まで (ブルーバックス) [Kindle]

著者 : 竹内淳

• 講談社 (2009年11月20日発売)

感想・レビュー・書評

[xtetsujiさんの感想 · 2015年6月28日]

本当に高校数学からわかる、わかりやすいフーリエ変換の書籍。数学史などにも踏み込まれていて、読み物としても最適。証明は簡略されているものの、高校生向けにしては比較的踏み込んでいるなという印象。

気になったのは、正規直交系まで踏み込むのであれば、ヒルベルト空間のさわりまでいったほうが用語の雰囲気がわかるんじゃないかな。とはいえ取捨選択は大事。

著者プロフィール

1960年徳島県生まれ。1985年大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。理学博士。富士通研究所研究員、マックスプランク固体研究所客員研究員などを経て、1997年早稲田大学理工学部（現在は先進理工学部）助教授、2002年より同大学教授。ブルーバックスに『高校数学でわかるマクスウェル方程式』『高校数学でわかるシュレディンガー方程式』『高校数学でわかるフーリエ変換』など「高校数学でわかるシリーズ」が10タイトルあり、多くの読者に支持されている。

「2019年 『高校数学でわかる複素関数　微分からコーシー積分、留数定理まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」