- Amazon.co.jp ・電子書籍 (507ページ)
感想・レビュー・書評
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アマゾンとはグーグルに似て、もっとスマートな会社だと思っていたが、全く異なる社風。
最近の「教科書」的には、働きやすい環境を整え、スマートクリエイティブが集まる職場にする、ということなんだろうが、アマゾンは決してそうではない。むしろブラック企業に近い印象。
それでもこれだけ成長できるのは、創業者のビジョンが確りしていることと、実行力があること、そして倹約文化が根付いていること。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Amazonの成り立ちと成長がベゾスの思想から成り立っていることがよくわかる。たくさん失敗しているにも関わらず成長している様がすごい。トライの数と失敗の数がとても多く果敢に前に進んでいる感じだ。
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Amazonという巨大企業を一代で築いたベゾス氏がどんな人となりなのか知りたくて購入。先日読んだイーロン・マスクとの比較もしてみたかった。読み終わった率直な感想だが、ジェフ・ベゾスは本書中にもあった通りまさに「ガゼル」だなという強烈な印象を受けた。カリスマ経営者の御多分に洩れず、気性の激しい厳しい人で、競合を駆逐していくスタイルも恐ろしい。しかし競争の激しい世界で生き残り成長するためには、普通のことを普通にやるだけてまは決して叶わないのだなと再認識した。
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ジェフベゾスの半生と、amazonの設立からの歩みを詳細に追った労作。Appleのスティーブジョブズと比べられることも多いベゾスだが、シンプルさへのこだわりが芸術家に近かったジョブズに比べ、ベゾスはまさに大いなる野望を持ったビジネスマンという印象。AppleがiPhoneで大きな利益率を上げたことが他社のスマートホンへの参入を招いたとの観点から、あえて利益率を低く抑え、徹底的に規模を追求し、他社が参入してこないようにするというベゾスの経営哲学が印象的。
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今まで読んだ本で一番長い本です。伝記として読み応え抜群。ブレない信念・ビジョンで突き進む姿とうまくいかない時代をどうやって乗り越えてきたのか興味深い一冊。会社・組織って面白い。
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徹底した実利主義と狂信的なまでの執念はShoe Dogsに描かれているNikeの創業者Phil Knightを彷彿とさせる。
部下を怒鳴りちらし、競合相手や取引先を脅して事業を拡大するさまからは、リーダーの目的が会社をビジョンの達成に導くことだとすれば、よくいわれる「人間的にできた理想的なリーダー像」とは幻想にすぎないのではと思わされる。
人間的にどうであれ、一つのことに情熱を注ぎやりきること、それでいながら間違っていた時には嘘をついてでも方向転換していく柔軟さが事業を成功に導く要素なのであろう。
・次はもっと優れた人を採用する
・関係者の調整は時間の無駄。問題に直面している人に問題を解決させる
・管理者はいらない。必要なのは実働部隊
・小さな強みを編んでロープにする
・はずみ(正のフィードバックループ)をみつける
・パワポはいらない。6ページの意見書に要約する。 -
NYヘッジファンド副社長から西を目指しシアトルに、流通の仕組みを変え既存の小売を破壊しGoogleとの最終決戦に臨む。個人資産1500億ドル(16兆9000億円)ビルゲイツを抜いて世界一に。折角なのでkindleで読みました。
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「私は、金の亡者ではなく伝道師の道を常に選びます。」
アマゾンを創業したベゾスについて書かれた本。本人や周囲の人へのインタビューをもとにして書かれているので半伝記のようなもの。
ベゾスはとても自分中心で、自分の信念のもと熱狂的に働いているのがわかった。客として利用するアマゾンはすごく良いが、企業として接した際のアマゾンは大変に過酷だと感じた。便利な裏には多大なる犠牲がある。
エブリシング・ストアを目指すアマゾンは、他業種に参入する際に、マーケットプレイスを利用し、その業種の商売方法を学ぶ。最終的には、マーケットプレイスに出品している店舗すら食い破る方法は、残酷ながらとても効率がよいと感じた。
買収したい企業がある場合には、その企業が疲れ果てるまで、その販売分野で赤字を垂れ流す。巨大な会社が、新規の会社をつぶすのにもってこいの作戦だと感心した。
アマゾンプライムのようなサービスを普及させる時に、赤字を垂れ流しながら好循環を生み出せたのは、やはりアマゾンのサービスが素晴らしいからであろう。
起業家として成功する人は、強い自信と自分中心性で、他人をモノのように扱う事ができる人間なのかもしれない。