いやー、さすがです。引き込まれました。もっと悲惨な話かと思って寝かせること数年(!)。やっと読めました。悲惨といえばそうなんだけど淡々と進み、凪良さんらしい温かい話でした。あとがきを読んだらあらすじを信用してはいけませんとありましたが、ほんとそう思います。あらすじの方がデキが良いこともあるし、あらすじで読む気がしなかったのに実はすごい良かったとか。特にBLでは結構あります。
ハルがキャバクラのボーイってあたり、グッときました。なぜかそこで泣きそうに。キャバクラの客でもあった警察官の話でハルも私も救われました。
攻めの父、裕也の存在感の強さは半端なかったですね。死んでも心に生き続ける人は強烈ですから、ラストで全部持っていかれた感があります。あの場面はなくても良かったんじゃないかなあ…。匂わすくらいでちょうど良かったかと。
それでも全篇泣きながら読んでしまいました。やっと読めて良かった。