- Amazon.co.jp ・電子書籍 (19ページ)
感想・レビュー・書評
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佐村河内氏の全聾偽装&ゴーストライター問題が発覚する前の記事を電子書籍化したものである。事件発覚後にタイムリーに低価格(100円)で出版するという形は非常にうまく電子書籍の特質を活用したものになっている。
芸術の価値の観点からは、その評価は作品によってのみからなされるべきであり、創作者がどんなハンディがあり苦労をしたかどうかは捨象して評価されるべきであるという原則が、いかにたやすく破られるのかを示す事例だと思う。また、障害者を含む弱者に対して、批判を許さない力というものが内面を支配している様を示すものでもある。われわれは進んで喜び、そのことを受け入れるのである。芸術自体はわかっていないのだから。
それに対して、本記事の筆者は率直に音楽が価値があるものではないと指摘する。「借りもののようである」といまとなっては的を射た内容だ。
記事では、佐村河内氏の胡散臭さにも言及している。その作品の価値の凡庸さについて評価ができるのであれば、やっとその作者にも論を進めることが可能になるのである。逆に言うと、そこに至ることができないものにとっては、ハンディを克服したという物語は不可侵なままとどまる。
ひとつの問題は、その芸術的には凡庸とされる作品を多くの人たちが喜んで金銭を支払って観賞していたことであろう。多くの人は、心理的には「芸術」にお金を払いたがっているのである。価値が金銭で測られるのであれば、そこに価値があったということになるのであろうか。
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この件それにしても、高橋選手がフリーの曲に使っていると知りながら、オリンピック前のこの時期にばらさなくてもねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近の話題。でも、これの発表は2013年11月。
読めば読むほど、今回の騒動の内容と一致している感じがする。
むしろもう予言レベル。
NHKで取り上げ始めた頃、チラッと見たけど、胡散臭さが抜けなくてずっと興味が無かった。
なんて言うと今更と言われそうなので、ここだけで言ってみる。 -
ゴーストライター騒動が発覚する前一般的には禁忌であろう踏み込んだ言説をした人の声。なかなか言いづらい状態で、しっかりと本質的なことに則り言葉を選んで批判している。バックボーン等込みで楽しむのもありだと思う。が、同時にこういう人の視点も持って本質的なことも見える人でいたいと思う。
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クラッシックは、ほとんど聴かないのでニュースで報道されるまで「佐村河内守」という人を知らなかったので、読んでみました。Kindleで100円です。
大きく報道される前に、このようなことを言っていた人がいたんですね。
「佐村河内守」という人が全聾であるかどうかは、この本ではわかりません。
自分を売り込むためのブランディングとして「全聾」「HIROSHIMA」などを使っています。
これを本人が仕掛けたのかメディアが仕掛けたのか・・・。
これらが無ければ、これほど売れることはなかったと思われるため、全聾で無ければ許されないでしょう。