ビットコイン あたらしいネットビジネスの教科書 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ビットコインは今世間をにぎわす新しい通貨の概念、システムと言ってよいだろう。
    恥ずかしながら、昨年の中盤頃まで名前こそ知ってはいたものの、どういったサービスなのかまったく無知だった。
    情弱な自分が探したところ、入門に良さそうな電子書籍を見つけたのでポチってみた次第。

    ■目次
    第1章 ビットコインビジネスの夜明け
    第2章 ビットコインの概念
    第3章 ビットコインを取り巻くビジネス
    第4章 ビット資産のこれから

    本書の構成は上記の通り。
    すでに取引にも通じていたり、実際に取引している人には当たり前の内容かもしれないが、そもそも論から入った私にはちょうどよい内容だった。

    P2Pでの仕組みや採掘という仕組みで流通量が増える仕組み。すでに他の国では通貨の信用力低下における兌換財として活用されようとしたこと、オープンソースで開示されている事など知らない事だらけで非常に勉強になった。昨年の後半くらいにみんなが口を揃えてビットコインビジネスを口にしていたことからも、注目度が高いし、中国やインドなどの影響力が相当大きい事に驚く。

    通貨とはそもそも金本位制における信用力の兌換の代物という教科書的なステレオタイプがあるのだが、ビットによるそれは全く異なる論理によって成り立っている。
    開発者のユニークな仕組み構成はすばらしいが、ボラティリティが高い事がかなりネックな気もする。

    いずれにしても、新たなこのサービスは注目したい。
    ロンダリングの危険もあるので、どうしたって規制は入るだろうし、実際にそういう動きも多い。
    でも、セカンドライフの二の舞にはならないような気がするのはオープンソースのなせる技だろう。
    後はシステム構造的に流通に色々な制限があったりするので、この辺はもう少し普及したところで考えたいと思う。

    著者のブログは下記のようだ。
    http://ioff.seesaa.net/

  • Kindleオーナーズライブラリーにて無料で入手。

    ビットコインという言葉を聞いただけで、それがなんであるか全く知らなかったので、その概要を理解するために読んでみた。

    非常に短い内容であったが、ビットコインとはそもそもなんであるか、通貨としての要件を満たすための様々な仕組み、簡単な経緯・歴史(みたいなもの)、関連したビジネス、各国政府の対応等、概要を理解する上では必要十分な内容がまとめられていた。

    中央集権的なビットコイン管理組織がないのに、オープンソースとP2Pによる分散”管理(?)”というインターネット時代にふさわしい仕組みが、日本人らしき人間によるソースの公開からたった5~6年で、各国政府が規制を検討するぐらいの”通貨”流通の仕組みを生んだという事実に、今更ながら21世紀という時代と人間という生物の無限の可能性に対して驚きを感じる。

    日本ではSuicaやEdyの使い勝手が良すぎるので、ビットコイン(あるいは同様なCryptoCurrencyと呼ばれるもの)そのものが自分の生活に関わってくるとは思えないが、しかし携帯電話とインターネットというものがたった20年で人間の生活の様相を変えてしまったように、このビットコインのような技術的な仕組みが新たな人間社会を生み出す未来に期待せざるを得ない。

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