死都日本 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • もう一つの「日本沈没」とも言うべき、なかなかハードな災害シミュレーションSF。あまり身近でない火山に対しては正直、地震や津波ほどの危機感は持っていなかったのだけれど、一度「破局噴火」が起きれば周辺住民ウン百万人が瞬殺、遠く離れていても致命的な降灰や土石流被害と、逃げ場のない恐ろしさを知った。とにかく描写が緻密。古事記が噴火の記録という説も大いに納得した。それにしても後の東日本大震災を予言するかのような設定=政権交代後の惨禍。「踊狂現象」の後は危ない…らしい。

  • 色々メモしながら読んだので時間がかかった…。
    噴火まで学術的な話が多くて退屈だが、噴火してから一気に面白くなり、最後の神の手作戦のスピーチは引き込まれた。

  • 霧島火山帯噴火による日本壊滅物語。火山の噴火の恐ろしさを知りました。描写は詳細で、災害関連書籍に興味がある人には高評価でしょう。

  • 日本沈没のスケールが小さい物語ですが、火山の噴火とかリアルぽくて良い

  • 2023/3/27 Amazonより講談社第64回メフィスト賞受賞作発売記念 歴代受賞作特集にて847円でDL購入。

  • 火山災害についてかなり細かい記述がされているが、専門用語など専門の知見が無いと読みづらい作品なのかなという印象

    小説というよりも専門書のような
    正直面白いとは思えず

  • 災害対策グッズや避難手続きなど、今まで疎かに朧げに、何とかなるさ。という甘い考えを再考させられた。
    水と非常食料の備蓄を本気で行う予定。

  • 火山の噴火で日本中が悲惨なことになる話だが、なぜか軽快にサクサク読める。
    実際に起こりうる未曽有の大災害が起き、現実には起こりえないのだが日本政府が神対応をしたことによって希望のある結末を迎える。
    災害に備えるということは難しいことが多いけれど、この本を読んでおけば多少は心の準備ができるかも。

  • 今まで読んだ自然災害ものの小説の中で最も良かった。圧倒的なディテールと臨場感。素晴らしい作品。

  • この本は東日本大震災の前に出版された本であるが、タイトルのきつさから敬遠していた。著者のペンネームの秀逸さにおいてはなかなかであり、いつかは読みたい本だった。(黒耀石=>石黒耀)これまた一気呵成に読める本で、臨場感があって逆に怖いくらいだ。日本政府がこれほどうまく立ち回れるかどうかというのは全くのフィクションであって残念だが。

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著者プロフィール

1954年、広島県生まれ。医師、小説家。阪神淡路大震災に遭遇したことを契機に執筆を開始。地変国日本のあり方を問うた処女作『死都日本』(第26回メフィスト賞受賞作)でデビューし、その科学的根拠に基づいた緻密な構成力と、圧倒的なスケール感で、読者に異例の反響を呼ぶ。他の著書に、『昼は雲の柱』『樹の上の忠臣蔵』(ともに講談社)がある。

「2010年 『震災列島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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