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感想・レビュー・書評
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和訳ならでは、という感じが少しあり、どんどん読み進めていけるスピードはなかったが、原著者の考えは正しく伝えられており、面白く読むことができた。日本が戦前、戦中を通してしてきたことを正当化している訳でもないし、米英の行いを絶対視する訳でもない。出来事や事実を俯瞰して見ると、ペリーの来航以降、日本が学び実践してきたことは欧米列強がその数十年前に行ってきたことだった、ということなのだ。一生懸命に習得し忠実に守ったのである。少し岸田秀の考え方に似ていると思った。欧米の精神分析も実施して欲しいと思う。
美しいストーリーを振りかざしながら、結局のところ自国のことばかりを考えて戦略を練る。資本主義とか民主主義、人権などというのも勝ち得るべきものなのかもしれない。正直に行うべきなのか、法を守りながらもウマくやるべきなのか、このジレンマからなかなか抜け出せない。臨機応変に、と言ってしまえばそれまでなんだけど。
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