ローマ五賢帝 「輝ける世紀」の虚像と実像 (講談社学術文庫) [Kindle]

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  • 先日読んだ『「自省録」のローマ帝国』に引き続き、おもしろかった。五賢帝時代の陰の部分に目を向けることで皇帝たちの苦心やバランス感覚、元老院の変容といったものが浮かび上がる。「人類が最も幸福であった時代」と呼ばれた時代の姿がより生々しく躍動感あるものとして伝わってきた。

  • 「人類が最も幸福だった時代」と教わるローマ五賢帝の時代史。一般的なイメージとは異なり、元老院や属州の有力者とのパワーバランスをなんとか保ちつつ、皇帝の機能を発揮するために各皇帝が苦労していた様子が述べられており、新たな知見を得ることができた。一通りの通史を修めた人に、各時代の理解を深めていく一冊として是非おすすめしたい。

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著者プロフィール

京都大学大学院文学研究科教授
1955年 三重県生まれ
1984年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学
    京都大学博士(文学)
1996年 京都大学助手、大阪外国語大学助教授、京都大学文学部助教授、教授を経て現職
主な著訳書
『ローマ皇帝とその時代』(創文社)
『ローマ五賢帝』(講談社学術文庫)
『海のかなたのローマ帝国』(岩波書店)
アエリウス・スパルティアヌス他『ローマ皇帝群像1、2』(2は共訳、京都大学学術出版会)
『人文学への接近法──西洋史を学ぶ』(共編、京都大学学術出版会)
『新・ローマ帝国衰亡史』(岩波新書)

「2014年 『ローマ皇帝群像4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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