ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 普段せっせとOLをやっている私からしたら、あんまり触れる機会のない価値観、生活のしかたで少し憧れた。分業されている社会の方が高効率で、速く経済が回るし”成長”に繋がるのだろうが、その分ひとりの人間としては生きていくための基本的な能力を身に着けようとする姿勢からはどんどん遠のいてしまうなと、昔の生活に想いを馳せてみたり…

  • 前半部分のみ。好き嫌いじゃなく、ただお金を得るための仕事をして、生きるための物を買って、労働と消費の繰り返し。そんな暮らしを今後何十年もやっていくのか、疑問を感じずにはいられなかった今日。カフェで気になったこの本を手に取りました。あまり力を入れず、気張らず、自分が充実感を持って出来そうな小さなナリワイをまずは自分のためにやってみるという提案に、とても背中を押されました。全てにおいて賛同できる訳では無いけど、小さくても街に開いた暮らしぶりは自分の理想とする生活です。

  • 貨幣経済や消費に依然せず、自分の暮らしを楽しく作る中で、その延長でナリワイが立ち上がってくる(と良さそう)

    ・自分が熱望するのものを作る
    ・小さく初めよ。経験無しに情報は生きない。
    ・ローリスク・ローリターンを複数実行

  • 自分のやりたいことをやれる気がしてきた、というかやっていいんだって思えるようになった、そんな本でした。

  • ナリワイとは言い得て妙。というか、まさにぴったりの言葉。料理とか、家とか(流行りのDIY?)、生活力を上げたら確かに節約も兼ねて大変いいに決まってる!
    私自身に置き換えて考えてみると、やはり料理が出来るようになると色々捗るだろうな…特に自分の生活に関係ある事柄について、もっと深く掘り下げていきたいなと思います。

  • 要約
    会社に勤めて、たくさん稼いでたくさん使う事が良しとされる世の中だけど、ちょっと息苦しいから視点を変えてみよう。支出を減らして身の回りの事を自分でできるようにすれば、人に教えたり不定期で行う小さな仕事がいくつかできて、案外生活できるよ。


    感想
    著者の事例を紹介しながら繰り返しこの考えが書かれている。生活が一つの組織にだけ依存する事はリスクであって、周りの状況に左右されないように自活能力を高める事、複数の収入源を持つ事が大事。身体障害の方の言葉で、「自立とは依存先を増やす事」と聞いた事があるが、同じ考え方だと思う。


    自分にとって
    フリーランスの経験上、共感できる事が多かった。
    ・複数のクライアントと付き合え
    ・フリーランス仲間を作れ
    ・自分でできる事を増やせ
    現在は組織に属しているが、フリーランスとしての仕事も継続していて、複数の視点を持つ事に繋がっている。


    余談
    著者は自分をバトルタイプ(積極的に稼ぐスタイルの表現として本文中に多く登場する言葉)では無いと言っているが、仲間を集めて仕事を作ったり、自分の生き方を本に書いたりする人は、十分バトルタイプだと思う。

  • 現代資本主義の舞台上で労働し競争し続けることはしんどいし、何より全体性を欠いていてつまらない。じゃあ自分で色々やってみようよ、決してハイテンションではないが、じわじわとした楽しみってものがあるよ、と。

  • 確かに稼ぐ手段はたくさんあってもいいよな。。

  •  仕事といえば就職、会社で一つの仕事をするという考え方が常識である現代。さらには「生活を犠牲にしてやるのが仕事」と考えている人間の多いことよ。
     またディズニーランドのような高いお金を払って得られるエンターテイメントは世に溢れ、人々は他者からの羨望を得るために消費に精を出し、憂鬱な月曜日を迎えるというゆがんだ世の中になっている。携帯ゲームの課金システムが成功しているなんて、生産者も消費者も虚しくならないのかなと疑問が止まらない。
     そんな中「複業でいいや」「生活の基盤はなるべく自分の頭と体で自給する」「できれば仕事も自給する」「大事なのは健康と楽しい会話と滋味のある娯楽」そういう考えを持つ人も少なくないだろう。そんな人にオススメの一冊である。
     個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事=「ナリワイ」をたくさん身につけて、過当な競争に巻き込まれない生き方をするほうがよっぽど人間的で五感を使った達成感が得られる生き方だと、著者は肯定している。
     ふむふむ!と頷ける点だらけで、今やってる週末農家やairbnbをやっている目的みたいなものが自分の中でも明確になったような気がする。

  • 自分が漠然と考えていたことが文章化されている!と思わず嬉しくなってしまった。実践しているところがすごい。
    私もナリワイ的なものをつくっていけたらいいなぁ。

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著者プロフィール

伊藤洋志
個人のための仕事づくりレーベル「ナリワイ」主宰。1979年生まれ、香川県出身。京都大学農学部森林科学専攻修士課程修了。個人が身一つで始められ頭と体が鍛えられる仕事をナリワイと定義し、研究と実践を行う。主な著作に『ナリワイをつくる』『イドコロをつくる』(いずれも東京書籍)。「遊撃農家」などの個人のナリワイとチーム活動による野良着メーカー「SAGYO」のディレクター、「熊野マウンテンビル」運営責任者などの活動に加え、タイアカ族の山岳村落の学術研究プロジェクトにも参画する。

「2023年 『山岳新校、ひらきました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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