\◆\ 脚は口ほどに物を言う /◆/
※(先ず以下をWOWOWオンラインの番組紹介欄より引用させて戴きます。)
【パリの人気ナイトスポット「クレイジーホース」が世界的シューズ・デザイナーのC・ルブタンをゲスト演出家として招いて催した伝説的ショーを、映画用に再構築した魅惑作。完璧なボディーラインを誇るセクシーな美女たちが優雅で洗練されたヌードショーを夜ごと繰り広げ、世界中のセレブたちも熱い称賛を送るパリの人気ナイトスポット「クレイジーホース」。2012年、ここにルブタンがゲスト演出家として招かれ、「ファイア」と題した特別ショーを80日間限定で上演。ちまたで好評を博したその伝説的ショーの演目を、今回、映画独自のカメラワークやアングルを駆使しながら、映画用に新たに収録。エレガントな官能美を間近な距離から存分に堪能できる、魅惑のアート作品に仕上がった。】
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内容は番組紹介のページに記載されているとおり。
どなたも1度ぐらいはその名を耳にされたことがおありだろう、かの『クレイジーホース』。選りすぐりのダンサー、彼女達の踊りのためにC ・ルブタンが斬新なデザインの靴の数々を提供。
これを履いたダンサー達が、幅8m、高さ3m、奥行き4mの舞台の上で美しい曲線の肢体を露にすることは勿論なのだが、本作で改めて驚かされたのは何よりも、彼女達の美脚が《口ほどに物を言う(雄弁であること)》点だ。
ルブタンご自身も演目の合間で登場しそこにふれていた。 同性が見ても綺麗だと思える踊りの演出は流石、クレイジーホース!
本編では12の演目が披露されるがオープニングの近衛兵スタイルの踊りからいきなり惹きつけられた。『スプートニク』もなかなかの出来映え。
デヴィッド・リンチの音楽と共に、何と《ハイヒールのトゥシューズ》で踊る『マステロイド』には驚かされた。 次いで、ミラー現象を生かしての『アップ・サイド・ダウン』、ナターシャ・アトラスの歌が耳に残る『懺悔』も印象的だった。どの演目もが芸術的センスに溢れ甲乙付け難い出来映え。まさにアートの域に達していると思う。
履いている者の感情を靴は受け留める。そして彼女達は靴に心を託し見事に舞うのだ。
《ダンサーは小鳥の化身》と語るルブタン。女性の脚の美しさを際立たせるそのヒールの高さへの拘りも本作から伝わってくる。
決して実用的とは言えないけれど、女ならば誰しもが憧れるハイヒール。 自分も子供の頃に母親のチョット高めの厚底ヒールの靴を履いては、悦に入っていたなぁ…とまぁ、そんなこともふと想いださせてくれた本作。
演目ごとに目を見張るルブタンデザインの靴と美脚のダンスは見ていて飽きない。靴底には眼も醒める「赤」や「ピンク」を用いたことでその名を知らしめたルブタン。
米倉涼子さんが主演した『ドクターX ~外科医 大門末知子』で彼女が闊歩していた靴が「これ」。
彼の靴を見事に履きこなせる日本の女優というと真っ先に、米倉涼子さんや藤原紀香さん辺りが眼に浮かぶのは私だけだろうか。
最後に印象に残った彼の言葉を***
『観客のことは考えないようにしてる。創作する時はいつもそうだ。先ず自分のことを考える。作品を通して喜びを与えたければ、自分が楽しまないと人には伝わらない。存在しない喜びで観客を魅了できない。存在してこそ伝わるんだ。だから創作する時、最初に思い描く観客は私自身だ』
趣きを変えてたまにはこんな作品もいいものだ。
洗練されたEroticismで同性としも楽しめる(アッ!)という間の81分。
もちろん男性ならば、鼻の下が伸びきること請け合いです!!(笑)何も考えずに、ただ美脚に酔いしれてみてクダサイ! 一見の価値ありの作品。