GUNSLINGER GIRL(1) (電撃コミックス) [Kindle]
- KADOKAWA (2014年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (182ページ)
感想・レビュー・書評
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10年以上前から、マンガ喫茶、ネカフェ、ブックオフなどで、思いだしては探していたシリーズ。なんとなく寄ったブックオフで偶然見つけた!お手頃価格なので全巻大人買いした。
きっかけはアニメシリーズ、そして銃器の詳細描写、土地(イタリアそして主要都市)美術、音楽などなど…自分の琴線鳴らされまりにつき原作に興味が尽きなかったのだ。
アニメシリーズは2期あるものの、残念ながら1期2期とで制作会社が変わり、ストーリーはなんとか統一されていたように思えるが、中途半端に終わっていて、コアなファンは3期の制作を心待ちにしているようである。
設定としては戦闘美少女モノであり、そして作中で条件付けと呼称される洗脳によって、主人である青年男性の忠実なる下僕、殺人マシーンとして短い余命を走り抜ける物語である。
これだけ抜き出すならロリ趣味の銃器オタク!なんやらかにゃら!と叩かれそうであるが、少女たちの心理(己の心情と条件付けの判断区別に揺れるさま)主人である担当管の心理的葛藤、現代イタリアが抱える格差、政治、経済など、さらに架空の組織(社会福祉公社)を実際のイタリア社会に紛れさせ、軍、警察、公安組織等々との政治的駆け引きまでも盛り込んでいる。創作の段階で物語の整合性、下調べなど作者の強いこだわりを感じた。
そして少女たち、担当官、敵勢力、それぞれのキャラが深く掘り下げられており、どのキャラにも感情移入に容易い。それらのキャラが絡み合うと、そこにはやはり心揺さぶられるドラマが生まれる。
全巻通して読んでみて、探し求めていた意味はあったな~と感じた。コミックのレビューを今まであげてこなかったが、久しぶりの一気読みにつきあげてみる。各巻で思うことがあれば、またあげようかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
死にかけた女の子を機械の身体にして、薬漬け・洗脳して、テロリストと戦わせる話。ガンアクションモノという表現は誤り。
最初から最後まで超テンション低い感じで読んでた。最後の「希望」とかいう章にはついつい「こんなもんに希望なんかあるかよ」って突っ込んでしまったw
ただのエンターテインメントとして見れば恋愛モノになってるので、その辺で評価されてるんかな。なんとなくそれっぽい悲しそうな音楽流して、少女がひとりの男だけを愛させるというシチュエーションを作って、「いつ死ぬかわかりません」とか言ってると受ける的な感じなだけでは。。
『イムリ』ってのも洗脳を扱ってるが、あれはどっちかというと変わった世界観や支配からの脱却を描いてる。対して、このマンガは洗脳を肯定して、テロリストとの戦いのみを表現し、キャラの思想が全く描かれておらず、作者の思想も全く感じない。
俺はヒューマニストじゃないし、調教モノのエロゲーもやったことあるし、ゲチョグロ系は嫌いじゃないが、一見して綺麗なところしか描写しないマンガはあんまり好きじゃない。いまいちよさが分からない。 -
第85回アワヒニビブリオバトル「【1日目】おうち時間DEビブリオバトル」3時間目 技術・家庭で紹介された本です。
オンライン開催。
2022.05.03 -
2003年のアニメ1期前半に該当する原作1巻。
当時は非常に可愛く思えた女の子も今見ると体形や顔の描写が「あれ?」という描き方になってる。作者の画力も読者の目も時代とともに変わっていくのだななどと。
一方、銃の作画は当時から第一級。
自動車はまだ「普通」で、これも巻が進むと驚くほど正確な描写になる。
アニメはOP曲の版権の調整がうまくいかなかったらしく、ネット配信はOPなし。OPつきを見るなら当時の録画を漁るか円盤の中古を探すしかない。
せっかくのりんたろう氏の演出もこれでは浮かばれない。
デルガドスの版権が消えるのを待つしかないか(来るのか?) -
ちょっと甘いし、絵もあまりうまくない。巻末の第5話のストーリーも、オチが見え透いている感じ。長く続くし売れているようだから、このさき何かあるのか。