家族喰い――尼崎連続変死事件の真相 [Kindle]

著者 : 小野一光
  • 太田出版 (2013年10月30日発売)
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家族喰い――尼崎連続変死事件の真相の感想・レビュー・書評

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  • 何故このような凄惨な事件が起きたのか。
    何故本人、周囲、警察は動かなかったのか。
    そもそも角田美代子はどのような人物だったのか。
    これら全てに答えてくれる本だった。
    著者にはルポライター魂を感じた。
    角田自身の生い立ちには複雑な気持ちを抱いたし、民事不介入というものがここまでハードルが高いものだったのかという驚き。
    被害者の殆どは何かしら角田と繋がりのある
    親族だった。
    そして角田自身、面倒臭そうな相手には
    あっさり金を返していた。
    何ともやりきれない事件であり、
    詳細を知る事で悪とはどのようなものか知る事が出来る。。

  • 怖くてとても最後まで読めなかった。現実にあったこととはいえ、ひどい境遇の中で育ったとはいえ、なぜこんなことになってしまったのか。最後まで読めばそれがもう少し分かったんだろうか?

  • 主犯の自殺によって、幕が引かれようとしている尼崎連続変死事件。記者である著者は、他社より一歩遅れて現地入りした。出遅れた分、違う取材をしなければーー。その粘り強さで、事件の真相に迫っていく。

    「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、本当に現実に起こったことなのかがよくわからなくなってしまった。

    周りから見れば、きっと「どうして逃げないんだ」と思うだろう。でも、人は環境に流される生き物なのだ。「逃げたらもっとひどい目に遭う」「ここが一番心地良い場所だ」と思い込まされてしまったら、その呪縛を解くのは相当難しいことだったのではないか。子どもを簡単に取り込んでいった、という一節を読んで、そんなことを考えた。

  • 恐怖小説オムニバス短篇集かという趣き。前半部分の聞き取り調査部分が、街の"空気"や取材対象の息づかいも感じられる気がして特に面白い。後半は「記者から聞いた話」みたいなまとめが多くなりちょっと失速。いや、興味深いのだが、解説風になってしまう。

    大阪万博や阪神・淡路大震災が、事件と深いところで繋がっていたというのも驚かされます。

    しかしなんといっても、エピローグで飲食店の人が言うセリフがまさにアレですよアレ。1963~1965年あたり生まれのかたには、これはアレだな……リアルアレだなと思うことでしょう。

    あとAmazonで長文レビューを書いている人のある通り、このルポで避けられているものこそが一番恐ろしい。

    楳図かずおか、藤子不二夫Aでマンガ化してください。っていうか後者の「あの話」の通りだワ。

    気分が悪くなる事件ですが、こういうことが「起こりうる」ということを知るために、多くのかたに読んでもらいたい。

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