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感想・レビュー・書評
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タイトルの通り、苦手は捨ててそれを補ってあまりある自分だけのスタイルを作ろうと言う筆者の主張が込められています。中竹さんはラグビー大学選手権をに連覇に導いた名将にして、日本のラグビー界の未来を託された逸材です。
異色なのは、かなりの読字障害を持っています。文字がほぼ読めないということです。だけど卓越した頭脳とアイデアと優れた人間性で失敗を繰り返しつつも困難をクリアしています。本は年に一冊分も読まないそうです。
今なら「audible」でたくさんの本を聞いてスゴいことになってそうな気がします。
さて、現代は答えのない時代に突入しています。人生の最適解は人の数だけある時代です。自分と言うものをよく知らなくてはならない「個」の時代とも言えます。だけど10年や20年生きたくらいじゃほんとの自分なんてわからない。いろんなことにチャレンジし結構な挫折を体験しないと、その対極にある自分の得意なことはわからないと思います。また、自分がいったい何に向いているのか、そして、何者かになっていくために、自己投資して種をまき続けないといけないと私は思います。そして自分の苦手なフィールドでは絶対に勝負しないと決めています。
私は結構諦めの悪い方で、さんざんな目に遭って食らいついて、ダメだとわかってやっと諦めがつきます。続けていくうちにある日殻を破ることもあるからと未練たらしいことこの上ない。誰かの成功体験を書いたビジネス本なんて読まなくなって久しい。
読字障害のような発達障害をもっていながら卓越した能力を発揮する人は、健常者のそれと割合は変わらないとされています。残念ながら、私のような凡人はうまく行かないことの方が実際多いわけです。
それでもチャレンジと種まきを続けようと今日も思うのです。何者かになるために。
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