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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (331ページ)
感想・レビュー・書評
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7年以上の前の本とは思えないほど、最近起こった事件とまるで同じ。本質的な部分は何も変わっておらず、それを見事に表した本だからであろう。面白かった。
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久しぶりに5つ星である。一気に読んでしまった。
本書を読んだのは、直接的にはある人がツイッターで紹介していたのがきっかけだが、間接的にはSTAP細胞などへの問題意識が根底にあった。
本書で扱っているのは、2002年に発覚したシェーンの大捏造事件である。
物理学の最先端の領域を掛け合わせた画期的な研究成果は全てシェーンの捏造であった。
なぜこのような捏造が可能であったか。シェーン本人はどのような思いで捏造を行なっていたのか。
湧き上がるいくつもの疑問に本書は答えてくれる。
もちろん、分かることと分からないことがある。
例えば、関係者の心のうちは分からない。
しかし、丁寧な取材と慎重な考察で多くの疑問に答えようとしている。その姿勢が非常に真摯であり、科学的である。
筆者は東大工学部を出た秀才。筆力もあり、何より丁寧に事実を積み重ねて、分かることと分からないことを区別しながら、考察をする姿勢が素晴らしい。
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