銀の匙 Silver Spoon コミック 1-12巻セット (少年サンデーコミックス)

著者 : 荒川弘

• 小学館 (2014年8月18日発売)

感想・レビュー・書評

[たまもひさんの感想 · 2015年1月14日]

１巻を読み出したらどうにも止まらなくなり、結局１２巻まで一気読み。どうだ！ もっ、目ショボショボ。ディスプレイの字に焦点が合わん。トホホ…。

前々から読もうと思いつつなかなか手が出なかったのは、先に読んでみた「百姓貴族」がさほど面白いと思えなかったから。でも、これはいいなー。農業とか畜産ってほんと、あれこれ問題が根深くて単純じゃない。一筋縄ではいかないことだらけだ。そこをきちんと描いていて、なおかつ、希望のもてる内容になってる。簡単に答は出せないけど、今日の仕事はする。そして考えつづける。そういう姿勢がいいなあと思った。

長いこと青年誌を見ないので、全体的な傾向がどうなのかわからないけど、いくつかのヒット作を見る限り思うのは、女の子が添え物じゃなくなってるなあということ。マネージャーとかマドンナ役だけじゃない女子たちの姿がいきいきと描かれていて、オバサンはしみじみ嬉しいのであった。

著者プロフィール

荒川 弘は1973年5月8日生まれ、北海道出身の漫画家。
代表作『鋼の錬金術師』（スクウェア・エニックス）、『獣神演武』（スクウェア・エニックス）、『百姓貴族』（新書館）。
1999年にエニックス21世紀マンガ大賞を受賞してデビュー。衛藤ヒロユキのアシスタントを経て独立。
大ヒット作『鋼の錬金術師』で、2004年第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。
2011年19号より『銀の匙 Silver Spoon』で初の週刊連載開始。同作で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。