初めての恋に悪戦苦闘する“35歳童貞男”を滑稽かつ爽やかに熱演する感動の恋愛ストーリー。
人付き合いが苦手な35歳の独身男が、盲目の女性と生まれて初めての恋に落ち、他人と真剣に向き合っていく中で少しずつ自分の殻を破り成長していく姿を、それぞれの家族の思いとともに、ユーモラスかつエモーショナルに綴る。
市井昌秀interview
マックス・マニックスさんの原案と、それを元に共同脚本の田村孝裕さんが書いたもの、最初にその2つの本を受け取りました。原案ですでに代理見合いと盲目の女性という設定がありましたが、手触りがけっこう重たくて、最後は奈穂子が亡くなってしまうという物語だったんです。田村さんの本では、女性は盲目ではなく、お転婆娘という設定になっていました。プロデューサーからは自由に書き換えていいと言われていたので、マックスさんの意図とはだいぶ変わってしまうかなと思いつつ、手を加えていきました。健太郎が内に籠っていて社会との接点が乏しいにしても、一度火がついたら止まらない男というキャラクターにして、ゲームのアイデアなど田村さんの本にあったユーモラスな部分はそのまま残して。お見合いのシーンの後半、吉野家、デートなど、かなり大幅に加筆修正しました。
原案のシリアス路線が観たかったなぁ。