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感想・レビュー・書評
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「それはポピュリズム政治が陥る常であり、「債務問題は貸し手責任」と議論をすり替えたことで、同国は再び国際金融の不信を買う事になりました。」
一度破産した者は、再び破産する。それは国も同じ。自己管理ができないのだ。悪い習慣はその人間に根ざしている。それを取り除くには大変な苦労が必要だ。しかし、彼らにはできない。
金融事件について、その背景や原因が考察されている本。読みやすくて面白かった。この本を読んだ感想が上記のものだ。ヘッジファンドが国に対して戦いを挑む話、ポンド売り、はダビデがゴリアテに向かっているようであった。
ドイツがインフレを恐れ、”通貨は強くあるべし”と考えているのには納得した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
12大事件に関しては前後の流れが良く分かるようになってます。
各章における解説も非常にわかりやすく、何故経済危機は繰り返し起こるかということを、理解する上で良書だと思いますね。
この本はすべて景気のいいことがかかれているわけではなく、アメリカの超金融緩和時代の終焉と日米欧とロシア中国等の市場主義経済と国家資本経済の対立が起こっていて、今までにないパターンの危機が起こる可能性を指摘しており、この点も非常に好感が持てました。 -
CY20-9
リスクのあるもの、信用のないもの、ロジックが理解できないものには手を出すなと。あと、もうこのご時世、どこかで問題が勃発すると全世界的に影響が出てしまうので、そのあたり理解するためには、地政学的な観点も必要だなと。