終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (角川スニーカー文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2014年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (242ページ)
感想・レビュー・書評
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アニメが始まった時、長いタイトル、しかも出オチ感満載のタイトルで、いったいどういう内容なのかと気になった。
初見ではあまりちゃんと見ていなかったが、終盤に向け盛り上がってゆき最終回はじーんと来た。その後見返すごとにいろいろ発見があり、これはすごい作品だと思うようになった。
気がつけば原作はほぼUnlimitedで読める。おそらくアニメ化した分は全部読める。というので1巻を読んでみた。
著者はゲームシナリオライター。なのでずぶの素人とは全然違う。むしろストーリー作りが本職。さらに、アニメの脚本も原作者が書いている。
1巻の内容はアニメの3話までで、原作をいい感じにダイジェストにしてあるし、セリフも軽く調整が入っている。
無理に1巻に戦闘シーンは入れ込まず、戦いにクトリを送り出すところまでが1巻の内容。派手な展開はないが、クトリとの出会い、最後の人類となってしまった回想、複雑な世界設定の説明などが文章に織り交ぜてある。投稿作品ではなく企画して練られた作品なので、続編まで見越して作られているということ。
文章は「教科書通り」ではない。おそらく教科書通りにも書けるだろうが、ところどころであえてそれを破っている。それが読んでいてだいぶん心地がいい。
アニメ見てるんで先の展開分かるけど、2巻以降も引き続き読むことにする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2021/158)人類が滅びて500年余が経過した世界。人類を滅ぼした「獣」が闊歩する地上から逃げてきた、人類以外の(普通の設定の言い方なら)亜人種たちが浮遊島で暮らす世界。かつて「獣」と戦った準勇者ヴィレムと、今の世界で対「獣」用の兵器となっている妖精たち。まずは取っ掛かりとなる世界の設定が何となく明らかになり、成体妖精のクトリ(現段階での最強兵器)がヴィレムに対して見せる分かりやすい感情がお約束の展開。クトリ好きなんだよなぁ、と思いつつ続きも再読するか。
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ボーイミーツガールの結果ヒロインだけがアツくなって主人公はなんとも煮え切らない話。結構な終末世界だけど主要人物の意識に終末観が薄い、このギャップは良し悪しかなぁ。
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2017/7
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ソードワールド系のファンタジー世界のポストアポカリプスものSFかな?
泣きゲー風のテイストもあり。 -
いきなり世界滅んでました.
でもしぶとく生き延びた生命が分明を築いてて….
途中までとある点が不確かなままモヤモヤしてたんだけど
それの答えが出た時の爽快感.
あの時はなんかすげー快感だったね.
強敵に向かって出撃したところで終わったのはちょっとモヤるポイントだけど
尺の問題もあるんでしょう,多分.
まぁ,強敵だ強敵だ言ってたのに
あっさり勝って終わってたらそれはそれでモヤモヤする気がするなぁ.
だからきっと正解なんでしょう.
いいところで終わったんで続きが気になるなあ…. -
武官の"風"の話が気に入った。ヴィレムは自らが成り得なかったものの資格を持つであろうクトリに嫉妬までしたとあるけれど、運命に諦めを決め込んだ彼女がふいに見せた素顔に、自分がいまの世界で何者であるべきかを決めたんだというのがスッと入ってくる良いシーンだった。
終わりのシャントルの話はどう受け取るべきなのだろう…?次巻が楽しみ