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感想・レビュー・書評
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謀反はする方はそれなりの信念と正義を持っているのだろうが、とりまく人々の心中は穏やかではなく。誰だって裏切られて気持ちのいい思いはしないわけで。「噂だけでとやかく言うのはおやめなさい。政のことを女が騒ぎ立てるのは、お門違いよ」芙蓉が後宮の中で大人だなと思うのは、宮女たちをこういうふうにたしなめられるところかなと。「私はとても弱いのよ…色々なものに縛られて、一人で立ち向かうなど。とうていできない」宮女長の言葉の本意が見えた時、やるせない気持ちになった。「己の信ずものを信じ、この正義に従い生きていきたい…と」花梨は巻を追うごとに成長というか、妃としての覚悟を決めていく感じが健気だ。
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