ヤマケイ新書 ドキュメント御嶽山大噴火 [Kindle]

制作 : 山と溪谷社 
  • 山と溪谷社
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  • Unlimitedで引き続き火山の勉強。

    御嶽山噴火は水蒸気爆発で、火山の爆発としては小規模だが、このため予知ができなかった。秋の観光シーズンの晴天の土曜日のお昼だったため多くの犠牲者が出た。もっと大規模な噴火なら事前に把握できたであろうが、つかみにくい前兆と人間の集まる時刻とが重なり悲劇になった。自然災害は現象と人のいとなみの不幸なシンクロで起きる。

    火山性微動が観察されていたこと、登山者がガスの臭いを感じていたことから、完全に不意打ちというわけではない。しかし、歴史上噴火の記録がわずかで、あんな事態は誰にも予測できなかった。

    噴火のメカニズムや自衛隊・警察・消防・医療の対応、生存者の証言などからなる、語り継ぐべきまとまった記録。

  • サバイバーズ・ギルトのことや、生還した方の体験談、救助の様子などが細かく記された一冊。
    ネットでもある程度読むことはできるけど、時系列にまとまっていたり色々な専門家の私見があったりする意味で読み応えがあった。

  • 2014/9/27秋晴れの青空の下には、赤や黄色に彩られた樹々の紅葉。その風景が一転した日であり、日本人の心にずっと刻まれる日です。
    この二ヶ月前、8月の富士山登山を前に、トレーニングとして、一泊二日の山小屋泊で御嶽山に行きました。なぜかわかりませんが、数年前からここだけはとっても登りたかった山でした。足元をよく見なければ目に入らないくらい可愛い小さな高山植物。夕焼けのうつくしさ。夜空の星々。
    また今度は秋に来たいねと話をして皆と別れた山行でした。
    私たちは頂上からの欲しい脇道を少し降りると加工が見えると言われガイドさんと行きましたが、頂上ではかなりの雨風になり私は行かず、頂上奥社で御朱印をいただきました。
    あの光景も、あの奥社も小屋も、火山灰の下にあるあの光景とは正反対でした。
    いつ起きてもいいとおもわれたこの噴火で、私たちは多くのことを意識せざるを得なくなりました。登山はじめいつも自己責任と言われるが、果たして本当に自己の問題だけだろうか。登山者は最悪を想定して準備をするしそれでも不可抗力な下では最低な備えとしか言いようがありません。

    この一冊は今後の山行の際に、きっと原点に戻してくれる本だと思います。

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