- Amazon.co.jp ・電子書籍 (193ページ)
感想・レビュー・書評
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ずっと気になっていた作品。
煽り文句が『ケダモノ王子』なんてつくから、もっと悪いイメージかと思ったら。全然。イロモノじゃないし、絵も綺麗なアラビアン・ロマンス。
ヒロインのミーシェは、もと他国の王子の側妻で、奴隷ですが、変な野心もないし、ぶりっ子でもない。まして悲劇のヒロインでもないですし。すっきりしたいい子で、好感が持てます。
バシバシと自分を妻にしたカルム王子を照れて打っちゃうのが不自然だってお声がありますが…。楚々とした淑やかな女性がかしずくところが見たいなら、そもそもミーシェの性格から変えなきゃ。ですから私は気になりませんね。彼女が恋愛には不器用でも、普通の世事には対応できる、大人なところも好きですし。
身分に関わりなく率直に話ができる聡明さと明るさがミーシェのいいところですし、ちょっと強引な愛情表現をするカルム王子も、侠気と優しさのある有能な男性です。女が嫌がることはしないし、自分の周りにいる人を、本当に大事に出来てて、カッコいい。既に続き読んでるのですが、楽しくて止まりません。
久しぶりに当たりかなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
町で王子に拾われて30人目の側女になった女の子の話。
跳ねっ返りが王子にウケて寵愛される、という展開はベタだけど面白く読みきれました!
テンポがいいのかな。
絵もキレイだし。
ただ他の王子が邪魔をしてくる時に、王子自らが攫いに出向くとかは無いんじゃないかなー、など気になるところはあったけども。
読み切りのお稲荷さんの話も良かったです。
砂漠のハレムの続きが気になるというか、この作家さんの他の現代モノの作品を読んでみたくなりました。