- Amazon.co.jp ・電子書籍 (387ページ)
感想・レビュー・書評
-
忍殺語はよく目にしたが改めて読んだことなかったので今更読む。
奇怪な文体ばかりに目が行っていたが、読んでみると一貫した間違った日本観のサイバーパンクが面白く、また地味に巧みな文章力があり、実際奥ゆかしい。
ただ、旧ツイッター連載ということもありエピソードが細切れなので入り込みにくい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
奇怪な文体でTwitterで話題になったニンジャスレイヤー。
ニューロマンサーやブレードランナーのようなサイバーパンク世界の日本を舞台に、ニンジャの力を宿した者たちが戦うストーリー。
「原作があり日本語訳として公開している」という建前の元描かれる、我々の知るそれとは異なる極端にデフォルメされた日本文化は、合う人にはとことん合う。
Twitterの投稿をベースに書籍化しているが、ツイートの区切りがそのまま引き継がれており、かなり読みづらい。
また、タイムライン上では気にならないいわゆる「イヤグワ」も、書籍ではあまり効果的ではなさそうである。
そのため、個人的にはニンジャスレイヤーが戦うエピソードよりも、その世界観やサイドキャラクターをしっかりと描いているエピソードのほうが好み。
内容は面白いので、文体や読みづらさに抵抗がなければおすすめできる、がTwitter連載がまとめられたものを読むほうが良いのかもしれない -
アニメ、ドラマCDで何度も聞いていたので、アニメ、ドラマCDにあった章は読む必要があまりなかった。その位原作の再現度が高いと言っていい。特にドラマCDは。
この作品の魅力は奇妙なサイバーパンクな世界観もそうだが、正しくは無いが声に出してしまいたくなるような日本語、台詞回しだと思う。
なのでプロのベテラン声優を使ったドラマCDはこの作品と親和性がスゴクタカイと思う。 -
ついったーで連載されている変わった作品
中身はニンジャソウルによる超人化バトルもの
つまり『仮面ライダー』みたいなのと
流れ者が事件を解決する系時代劇の組み合わせ
間違った日本風舞台設定や描写などでシリアスなおかしみを出しているのは
『ムジナ』とか『サイドカー刑事』のようなB級色といろいろごたまぜ
昔『FAR EAST OF EDEN』をでかい本屋で探したなあ
純粋すぎる
一番の特徴はついったーに合わせた区切りの多い描写のしかたで
好きなひとは気にならないのだと思うがとっても読みづらい
もとより真っ当に格式張って小説にする話ではなく
隅々まで気が配られた作品ではあるが
時代劇という時点でいらないひとにはいらない作品だと思う