人はなぜ不倫をするのか (SB新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • いろんな観点からの話が専門的に読めて面白い。倫理の専門家の話があったらよかったのになと思った。

  • 不倫したいわけではないし、不倫が良いとか悪いとかを論じたいわけでもなく。ただ、抜粋記事をどこかのホームページで読んで、学者さんの考え方って実に興味深い!と感じて読んでみた本。どの学者さんの意見も面白く、あっという間に読了しました。人間だって動物なんだよね、なんて当たり前の事を実感しつつ。不倫どうこうっていうよりも、自分が今の旦那の子供を産みたいと思って結婚したことは、やっぱり本能による選択だったということかなぁと考えさせられました。

  • 人はなぜ不倫をするのか?をいろいろな分野の学者に聞いてみました、という本。そもそも、不倫が悪いという根拠はなく、根拠不明なことを悪いと決めつけることは宗教かファシズムなので、昨今の風潮はおかしいのだが、それを学者に聞いてみるのはそれなりに意義を感じる。

  • 過剰な(と私には思える)他人の家庭事情への詮索やバッシングに対するアンチテーゼたることがおそらく意識されている、そのアプローチも良い、意欲作であるしおもしろかったのだが、若干の固定観念や忖度や表現への違和感が惜しく感じた。

  • 人間は生物的に自身の遺伝子をより確実に強い個体で残すために不倫をしてしまう生物である。
    これはパートナーの相手より更に強い相手をみつけ子供を作ることで自身の種を残しやすくするため。
    また、脳内にあるヴァソプレッシン受容体という発現制御領域の大小により2倍以上もの不倫のしやすいしづらいの差ができている。
    (追記:2001年に行ったハタネズミに対する研究ではアルギニン・ヴァソプレッシン受容体の大小によって一夫一婦制か否かの変化が観察されている。だが研究を行ったチームからは「人間ではこの受容体によって一夫一婦制へ影響を与える確率は少ない」と話している。)

    人は脳内にそういった本能的なものを司る大脳辺縁系を持つ。
    だがそれよりもずっと大きく理性を司る大脳新皮質も持っている。

    つまり、人という生物は本能的に不倫をしやすく、個体によってその確率は大きく変わる。
    だが、理性により制御できるのも人間の特徴である。

  • 自然科学系の学者が多いので、多くの子孫や優秀な遺伝子を残そうとする行動に対して否定的に書かれていないという印象。
    とてもハイリスクだけど、生涯恋愛できる可能性があるという意味では夫婦関係が冷え切っている人にとって希望となる本かも。

  • 様々な分野の人が「人はなぜ不倫をするのか」を解説する本。全体を通じて言えることは「人間の体と道徳観・倫理観が合っていない」ということになる。表紙に書かれている「学者が誰ひとり不倫を否定しなかった」というのはそれ故にだ。色んな分野の視点で不倫という行為を語るのはなかなか面白い。テーマの選択は良いと思う。

    ただ、契約を破ることについての話がほとんど無いのがもったいない。子孫を残すという観点で考えるならば「不倫をするのは合理的」というのはいい。しかし今の人間社会は契約によって成り立っており、契約を破ること = 裏切りは悪とされている。ならば社会を運営する上で、不倫は否定すべき行為となる。不倫を否定しないと言うならば、例え反社会的行為だとしても子孫を残す事を優先すべき、と言い切って欲しい。

  • さまざまな分野の方が、「結婚」「性交」「不倫」について語る。本書にも出てくるが、どの人も「不倫」を否定していないところが面白い。というか、結婚という一夫一妻制を否定している人が多い。生物学的には遺伝子を残すことが使命であるので、その可能性を最大化すべきと説いている。というわけで、これから結婚する人にオススメかな。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。明治大学文学部演劇学専攻卒業後、ライターとして活動をはじめる。女性の生き方を中心に、恋愛・結婚問題を中心に執筆している。著書『人はなぜ不倫をするのか』『夫の不倫がどうしても許せない女たち』『日本一赤ちゃんが産まれる病院』など多数

「2017年 『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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