ほっこり癒し系の農業BL。
新卒で入りたての会社が倒産して自暴自棄になった万里は
自転車ごと田んぼへ突っ込むという激しいスタート。
その田んぼの主、生田数多に頼まれて
地元の農業を活性化させるゆるキャラ的アイドル
『こめ王子』をやることに。
主人公が年よりかなり幼い感じですが、
きちんとしたおうちで育てられた風の素直ないい子です。
ちゃんと反省するし、努力もする。
(ただ要領は悪い)
爽やかな農業青年だと思った数多が
結構病んだ過去を持っているのは意外でした。
写真をいっぱい飾ってるのちょっと怖い。
でも多分作者が心身健康なんだろうな…
そんな恐ろしい病み展開にはまったくならず
優しく健全に物語は続きます。
農業サクセスストーリーって聞いてたけど
まだ言うほどサクセスしてないな。
これ恋愛沙汰になるんだろうか、と思ってたら
最後にちゃんと恋愛になって、
思ったよりも濃厚にエロシーンがありました。
やっぱりゲイ攻めの愛撫はねちっこくてよろしい。
小説にはあまりない「ジュッ、ジュッ」という擬音も
いやらしくてなかなかよろしい。
ただ気にかかったのは…
万里が幼いのは許容範囲かなと思ってたけど
数多も万里を子供扱いして話すので
普通のシーンはいいけどエロシーンはなんだか
罪悪感がありました。
小さい子にゴミを捨てる=ポイするって言うみたいに
「今、にゅるにゅるのを手にいっぱい付けた」
ローション=にゅるにゅるって…
ローションってズバリ言ってくれ!!
にゅるにゅるがなかったらもっとエロに集中できた気がしました。
草間さかえさんの挿絵はイメージ通りでほのぼのしました。
数多は髪の毛短い方が好みです。