イッキの途中。リュウと白雪がついに王城離れて2年リリアス派遣に。タンバルンにも前回のリリアスにもついていったオビが今回返事を保留にした理由。ゼンのことも白雪のことも好きで、それを隠したままついては行けないオビと、「そうかもしれない」と思いながらでは無くきちんと聞いた上で白雪の元についてて欲しいというゼン。真面目同士のいい関係だなぁ。人に懐かない野生の獣みたいなオビなのに、ひとところにずっといて身体が重くもなるけど軽くもなった。髪飾りをあげたとき。白雪が攫われたのを守れなかったとき。名前を呼ばれたとき。戴冠式のあと手に触れて隣で寝られたとき。きっと好きだろうなぁと思ったけど、はっきりゼンに意思表示するとは思わなかった。立場上軽々しく口にできないけど、親父の前で「惚れている」と宣言して白雪に気持ちはばっちり伝わってるゼンと白雪が進展して欲しいような、それをわかってて見守るしかないオビも切ないような…
白雪に、愛情あるハグの見送り素敵だなーと思ったら、対称的な前夜の酒盛りの翌朝、朝食を作って見送りなしに1人で発つオビ。「ひらっとあらわれそう」ってすんなり馴染んでるのがまた…。
読み返すと8巻32話で昔馴染みのトロウと深夜ひと仕事したとき「自分を一部あの人らのそばに置いてるようなもんだ。そこんところはもう完全に預けちゃったから自分の意志ではどうしようもない」っていうオビを迎えに来たゼンに「もう少し自覚しろ。いるはずの場所におまえの姿がないと落ち着かん人間がいるってな。俺はそうだ。わからんようなら次は捜しにきてやらんからな」って言われた時。そして白雪の治療受けつつ彼女が呼ぶ名前の温度と笑顔。彼らを見るオビに「きみ本当にオビかい?」っていうトロウにも感じ取れるオビの変化