驚愕の量子コンピュータ(日経BP Next ICT選書) 日経コンピュータReport7 [Kindle]
- 日経BP (2015年6月17日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (43ページ)
感想・レビュー・書評
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Kindleで500円で購入。
値段も安かったがそれ以上にさすがに情報が少なすぎると感じた。ゆっくり読んだが1時間弱で読了。
かいつまんでササッと読む分には調度良い長さかもしれない。
内容は量子コンピュータについて。
大きなパラダイムシフトなはずのこの分野だが、一般的に解りやすく描かれている良書が少ない印象の中、本書は量子コンピュータの概要だけは解った気がした。
だが、なかなか聞き慣れない単語も多い。以下単語抜粋。
- 量子アニーリング
- 組合せ最適化問題
- 巡回セールスマン問題
- 量子ゲート方式
- 量子ビット
- レーザーネットワーク方式
- 磁束量子パラメトロン(QFP)
- 超伝導量子干渉計(dc SQUID)
- 3次元イジングモデル
- 量子力学の焼きなまし現象
- プログラマブル・マグネティック・メモリー
- 基底状態(厳密解)
- 局所最適解(近似解)
簡単に上記難解な単語の説明もあるが、なんとなくしか理解できなかった。
この量子コンピュータの基礎技術には日本が大きく関わっていることが解った。
東工大の西森教授、門脇教授が基礎の量子アニーリングの論文を作成し、それを元にMITで「断熱量子計算」の論文が話題になり、D-Waveマシンへと繋がっていく。
更にNEC研究所のツァイツァオシェン氏、中村教授(現東大教授)の発明した量子ビットも画期的でD-Waveに大きな影響を与えていることを知った。
個人的には夢もロマンもある次世代のコンピュータ技術は応援しているし未来が楽しみ。
だが、今話題のディープラーニングや量子コンピュータのパズルのピース達の完成形がシンギュラリティという絵を完成させるものになるのではと怖い気持ちでいっぱい。
技術的特異点を迎える2045年人類滅亡へのパンドラの箱を開けている可能性も議論してもらいたい。
そんなことをワクワクしながら考えながら読みました(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示