都市伝説刑事 事件1: メリーさんのメール (The BBB: Breakthrough Bandwagon Books) [Kindle]

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  • The BBB: Breakthrough Bandwagon Books
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感想・レビュー・書評

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  • まさか、積木鏡介の新作が読めるなんて!
    The BBBという日本の小説を英訳・電子書籍化して海外で販売するプロジェクトが清涼院流水によって立ち上げられ、その中に筆者の名前を見つけたときの喜びと言ったら。
    筆者は講談社ノベルスのいわゆる「三冊切り」にあっていて(+一冊は企画物)、もう新作を読むことはできないんだろうな…と完全に諦めていたので本当にびっくりでした。
    しかし英訳プロジェクトのため、英訳作品が先に販売され、しばらく待って日本語がようやく販売されたものの海外の通販サイトを介してではないと買えない状態で、もどかしい時間が長く続いたのですがようやくkindleでの販売が始まり、買おうとチャンスをうかがっていたら第1作だからか無料配信になりました。ラッキー。
    というわけで少なくともこれはタダで手に入れた物なのであまり文句をいうのもアレなのですが、まあ若干嫌な予感はしたのですが横書きでした…。やっぱりどうも、小説は縦書きじゃないといまいち没入できないような…と思ったのですが途中からは忘れてました。ただルビを()つけるだけという処理はさすがにいかがなものかと思います。
    縦書きにする作業も、ルビ振りも、ソフトを使えばほとんど労力のかからずできるものなのだから(自分がやったことある)、それくらいはしてほしいなあ…というのが正直な感想です。
    前置きが長くなりました。
    中身に関してなのですが文章の雰囲気もだいぶ変わった気がします。ノベルス時代は独特の、ねばついた文体が特徴的だったと思うのですが英訳を前提としてるからか文体はかなり簡潔な感じに。あの癖が好きだったので残念です。
    話の内容はいわゆるメリーさんの電話の現代版、メリーさんのメールに関する事件をとある刑事と(多分これも外国の読者を意識した)忍者刑事が追うという話なのですが、これも全体的にラノベ的な雰囲気。それでも「事件」が一体どういうものだったのか、有名な都市伝説をうまく解き明かす(作り出す?)手腕は良かったです。
    せっかくだし、お金払って続きも読もう。安いし。それで続きを書いてもらわんと。

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