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感想・レビュー・書評
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業平・道真コンビが怪異事件を解決する連作集で、サブストーリーとして、“応天門の変”に向け藤原氏が権力を独占していく物語が進むとばかり思っていました。今回は、サブと思った藤原の物語が中心ですね。藤原氏の恐ろしさを描くのに巧みですが、道真の小気味良さが死んでいます。もう一度、連作集に戻して欲しいなぁ。
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この表紙は2巻の方が合ってるのでは…中には高子様出てこない。
あきらけいこ、って古典の資料集で読んだことあって、その特殊な読みから記憶に残ってたけど、こういう立ち位置(彼女がのちの清和天皇を産んだことが、摂関政治の最初の足がかりになる・ただし本人は精神の病で表舞台に出ることはなかった)の人だったのかとすごく印象深い巻だった。
明子さんの心情、資料として残っているはずもないのだけれど、もっと知りたいと思ってしまった。嫁いだ天皇は父の策謀で殺されたかも知れず、子とは幼くして引き離され、さらにその子は父に政治的な手駒として利用されていて、それが全て自分がその子を産んだせいなのだと理解していたとしたら…心が壊れるのも分かるなぁと…。
あとネットで色々調べると
・「あきらけし」という形容詞があり、「あきらけき子」→あきらけい子
・真済という僧侶との乱行は今昔物語に元ネタあり(青年誌だからああいうことをさせたのかと思ったら元の話がそういう…)
など色々へぇ〜、っとなった。 -
賢すぎるというのは時として己で己の身を苦しめる。管三殿は正しいことを口にし、書物で得た知識を元に事件を解決する。彼にとって特別なことではなく、当たり前のこと。知っていることと現実との差をすり合わせる作業。一方で、父をはじめ大人たちのかけひきへの理解は追いつかない。父がおかれている立場や状況を理解できず、なじり、家出をする衝動的な行動は管三殿らしくはないが、彼も彼で世間知を得て、己の正しさが必ずしも通じるわけではないことを知る。私には何も出来ないことが憎い。そう口にする彼を諭す業平殿の存在が頼もしく思えた。
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兄上の死の真相は思ってたよりあっさり明かされた。というか、道真が優秀すぎて、すぐに真相にたどり着いてしまうのね。
真相を知ったあとに、何もかもが嫌になって出奔してしまったけど。出家でなくて良かった。
帝はすごくいい子なのに、周囲の殿上人たちが地獄を作り出していてつらい。
帝の母君を薬漬けにしているの?
伊勢物語に、通っていた姫君のところの女房に手を付けた話は無かったような、と思いググってみたけれど、やはり見当たらず。
でも在原業平ならやってそう。
菅原道真の許嫁の宣来子初登場。
菅原道真に愛らしさをつけ足したような可愛らしい姫君だ。
そして相手が女性であればとりあえず口説いてみる在原業平…
宜来子は道真が九州に流されたあとも京に留まったけれど、その後東北へ落ち延び、吉祥女と名乗り余生を過ごしたそう。 -
道真の兄の死の真相。明石で水脈を見つける。宣来子、登場。
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ちょっと飽きてきたなあ。
展開が欲しい。 -
道真公、まさかの許嫁がいたとか!いくつだった?彼いくつ?許嫁は12とあったけど、なかなかの気性の持ち主じゃない?これは結婚したらちと大変かも(笑)さて、業平殿、あなたねぇ、、、と言いたくなるよ。
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続きが…続きが気になる…