颶風の王 (角川書店単行本) [Kindle]

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  • KADOKAWA / 角川書店
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  • あまりに苛烈、壮絶な自然に、主人公に生き方に
    引き込まれた一章、二章。

    「及ばぬところ」について思った。
    自然、命、その理に、人には及ばぬところはある。

    けれど、第三章で、及ばぬところに
    覚悟して向き合うと、それは
    受け容れてくれる大きくて、やさしい世界が
    ひろがっていることを知らされる。

    懸命に生きること。
    命と向きあうこと。
    自然を命を大切に想うこと。

    それができたとき、空も光もあらゆる
    この世界に与えられているものを
    味方にして、心満たして生きてゆける。

    そんなことを感じられた小説だった。

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著者プロフィール

1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞、14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、15年同作でJRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞を受賞。『土に贖う』で新田次郎賞を受賞。

「2020年 『鳩護』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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