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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (295ページ)
感想・レビュー・書評
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■安房国に里見氏がいることは知っていたが、名前も人物も功績も知らなかった。里見氏の祖は義堯の曽祖父義実だが、れっきとした源氏、新田氏の流れを汲む。
■北条五代記を読むと里見と佐竹が頑強に抵抗しているように描かれていたがその通りだった。両家とも源氏の家柄で、優秀な家臣に恵まれたことが、北条に屈しなかった理由の1つだろう。
■佐竹義重の本と違ってこちらは本当に小説になっているため、読みやすかった。多くの記録が残っているのか、戦の様子や行動履歴がかなり細かく書かれている。息子の義弘との向き合い方や、忠臣の裏切りなど、対北条外交だけでなく、内向きのことも描かれている。
■この本のキーマンは佐平次。義堯はよく使いこなした。士は己を知る者の為に死す。佐平次はそんな心境だったろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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