砂漠のハレム 2 (花とゆめコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 白泉社
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  • ミーシェは、正妻に選ばれるよう、自分を磨く努力を始めますが、うーん。彼女の性格、私はすごくよく解ります。カルム王子が身を置く宮殿は、少女漫画だから描かれ方がマイルドですが、政治闘争の場。そこには少しの傷も脚を引っ張る理由にする者がいるかもしれない。自分が彼の弱みになっちゃいけないのです。

    王子の幸福のためには身を引く?いえいえ…それで諦められるなら、愛でも恋でもないから、彼女は頑張るし、王子に気に入られるための甘言なんて弄しない。手練手管も使わない。だからこそ、潔いし。

    すぐ、好きよ!って言ってベッドで愛されたらOKではないのですよ。他の人を選ぶことが彼にプラスだったら…という迷いと、おそらく、欲望から触れられたことしかないから…好きな人にどう、触れ合っての愛情表現したらいいのかわからないのかもしれません。

    以前囲われていた隣国の王子とは、まだきっと深い仲ではなかったのでしょうね。(身を護って上手くすり抜けていたのではないでしょうか)経験がないなら、恥ずかしくて、『何するのよ!ケダモノ王子!』の叫びに、いろいろ紛らわしちゃうのも当然。

    だいたいこの話、正統派の少女漫画なのですから。
    あまりにリアリスティックすぎる必要はないのです。

    品は失わずドキドキは最高で。

    砂漠のハレムは、幻想の場所。綺麗な恋でいいのです!

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