孤独のグルメ Season5 DVD BOX

監督 : 溝口憲司  井川尊史 
出演 : 松重豊 
  • ポニーキャニオン
3.86
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本棚登録 : 54
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013457386

感想・レビュー・書評

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  • Season5ともなるとみんな知ってるだろうけど(笑)、
    輸入雑貨商を営む井之頭五郎(演ずるは我が心の男優、松重豊)が
    仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様を描いた、
    ただそれだけのシンプルなストーリーで、
    訪れる店も基本的には
    気取らないどこにでもあるような大衆食堂や小さな個人経営の店が殆どなので、
    サラリーマンが一人で入る店の参考にもなります。



    記念すべき復活第1話は
    自分が住む調布からも近い、
    神奈川県川崎市稲田堤の炭火焼き肉「寿苑」の
    ガーリックハラミとサムギョプサル。

    厚切りのタン塩の焼ける音が食欲を刺激するする。
    ゴマ油にゴマを大量に入れたタレが
    ご飯にも肉にも合うし、本当に美味しそう。
    それにしてもひさびさの1発目で肉をチョイスするとは
    飯テロにも程がある!
    (深夜に見る焼き肉ほど、よだれタラタラになるものもないっつーの笑)

    にんにくパンチ炸裂のガーリックハラミを食べた松重さん、
    しっかし、美味しそうな顔で食べるな~(笑)

    煙りが目にしみた五郎さんが一言のたまった
    「smoke gets in your eyes 磐梯山~♪」には思わず吹いた(笑)!
    相変わらずのダジャレセンスに
    そうそう、この空気感やったと、
    瞬時にしてこのドラマのノリを僕の体が思い出す(笑)

    てかてか、焼き肉屋の店主に扮したのは
    元天才子役だった西尾まりさんではないか!
    (田村正和主演の『うちの子にかぎって』や『パパはニュースキャスター』での名子役っぷりはもはや伝説。大人になってからは『ケイゾク』で中谷美紀扮する柴田純の親友役が印象的だった)

    ひゃあ~!ひさびさに見れてマジで涙出てきたし…!


    お次は東京都江東区清澄白河の居酒屋「だるま」。
    だるまに導かれて店の中に入ると
    壁一面に貼られたなんとも味のある手書きメニューが。
    またそのメニュー内容が
    サーロインステーキに白ワイン、
    エビグラタンとピザ、
    オニオンロールパンにチョコレート・ラスクなどなど
    節操のなさにもほどがある無軌道ぶり(笑)

    しかしサンマのクンセイの刺身って
    確かに気になるな~。
    クンセイでありながら刺身でもあるというこの不思議。
    こういうの見ると、居酒屋の海の底の知れなさを思い知るのである。

    ここで登場した玉子、ベーコン、ほうれん草たっぷりの『ポパイベーコン』の
    なんとまぁ美味そうなこと!
    (この破壊力はメガトン級だった!)

    満面の笑みを浮かべポパイ化していく五郎さんが
    どうにもこうにも可愛すぎる(笑)

    今回女主人に扮したのは
    お久しぶりの元祖トレンディー女優、浅野温子。
    しかし普段は小食だと言う松重さんだけど、ホンマよく食べるわ~しかもまた綺麗に食べるんや、この人。



    お次は、東京都杉並区西荻窪のレストラン「tam tam」で
    ヘルシーかつ食欲をそそるモロッコ料理に五郎さんが挑戦。
    店主には少しポッチャリした感の
    これまた懐かしの大映ドラマ女優・伊藤かずえ。
    (『スクールウォーズ』も有名だけど、『ポニーテールはふり向かない』の天才ドラマー役が好きだったな~)

    しかし、店内の他の席のお客の会話から
    絶対外せない料理をリサーチしたり(笑)、
    五郎さん、相変わらず心の中の一人語りが面白い。

    原作者の久住さんも絶賛していたモロッコのお袋の味、「ハリラスープ」と
    切ると中からとろ~り玉子が飛び出す
    揚げ春巻きの「ブリック」に舌鼓を打ち、
    肉汁したたるラム肉のハンバーグの破壊力ときたら!
    従来のハンバーグ感が解体し、また新たに再構築されていく未知の味に悶絶する五郎さん。
    そんな姿を見ていたら
    僕の妄想特急もブレーキの壊れた暴走列車と化し、
    深夜にハンバーグを求めて彷徨ってしまったじゃないか!(汗)
    白いご飯を神とする五郎さんもハマった
    見た目はモロッコカラー一色なのに
    一口食べればゴージャスな美味さの「野菜のクスクス」もたまらん。これは食べてみなくては。



    そして四話と五話に渡って放送された五郎さんの台湾出張編を挟み、
    東京都目黒区大岡山の漁師料理「九絵」にお邪魔した時の話は
    Season5の中で最も僕を虜にした神回だった。

    刺身と煮付けの両方が食べられる
    欲張りさんにはたまらない
    九絵定食となめろう冷茶漬け。

    なんといっても九絵定食の
    大きな盆いっぱいに並べられた四種の刺身(平目、マグロ、かんぱち、サーモン)に
    煮付け(マグロのカマ)、厚揚げ・玉子焼・小松菜の付け合わせなどのおかずのボリュームにヨダレが、ジュルル!
    特にトロトロのやわらかさが画面から伝わってくるマグロのカマの煮付けの映像には悶絶必至です!
    しかもご飯と味噌汁がお代わり自由だって言うんだから、コレで1200円は安い!

    そしてアジではなく、
    カツオのなめろうをご飯の上に乗せて、
    氷の入った冷たい味噌汁をご飯にかけて食べる「なめろう冷茶漬け」なるものに僕自身興味津々!
    五郎さんの嘘偽りない笑顔がその美味さを物語っていて、強烈に心惹かれたな~♪
    (余白のある作りなので味の想像を脳内で巡らせ、テレビを見ながら一緒に食べた気になれるのもこのドラマの醍醐味なのです)



    そしてお次は、千葉県いすみ市大原の創業100年を誇る「源氏食堂」で食べた
    ブタ肉塩焼ライスとミックスフライの回では
    ゲストの塚地武雅が漁港ファッションでお出迎え(笑)
    しかし伊勢海老やサザエが食いたくて仕事中も心ここにあらずの五郎さんが笑えます。
    (「空腹が玄界灘」は名言でしょう!笑)

    紆余曲折あって肝心の伊勢海老とサザエには巡り会えなかった五郎さんが選んだのは、昭和な佇まいの大衆食堂。
    そしてステーキと見間違うくらい厚みのあるブタ肉塩焼にビックリ!
    あまりのインパクトに
    マイジャーを胸に抱えながら、しゃもじで白ご飯バクバクかっ食らいたいくらい
    激しく食欲を刺激させられたな~。

    五郎さんの一人語り
    「キャベツがなかったら俺はトンカツを食べない」や
    「ボテサラが美味い店は信用できる」にも激しく同意!



    そしてついに最終飯となった
    東京都豊島区西巣鴨の「しゃぶ辰」で食べた
    一人すき焼き定食の豪華なこと!

    自分で作るスタイルなのも楽しいし、
    肉は勿論、味が染みた白菜、しらたき、ネギ、椎茸をおかずに
    白ご飯がぐいぐい進む一人宴会状態で食べ続ける五郎さんの
    はやる気持ちが画面から手に取るように伝わってくる食べっぷりもさすがだったし、
    しめにうどんが付いてくるのも至れり尽くせりで
    ここもいつか行ってみたいと心のメモ帳にストックしましたよ!

    あっ、そうそう、
    グラブルの携帯ゲームCMでも夫婦役で共演していたお久しぶりの富田靖子が
    女店主役でゲスト出演してたのも、僕には嬉しいサプライズでした。


    それにしてもこんなに長く愛された深夜ドラマも日本では珍しいんじゃないかな(笑)
    最初僕は松重さんが井之頭五郎をやると聞いたとき、
    ちょっと原作とイメージが違い過ぎるんじゃないかな~とかなり不安だったのです(笑)
    (ブログを楽しみにチェックするくらい、もともと松重さんのファンではあったんだけど…)

    けど、いざオンエア見たら
    演技か本気か分からんくらい毎回美味そうに食べてるし(笑)、
    (役者をしている友達に聞くと、食べるシーンって一番難しいらしいです。それによくもまぁ、あれだけの量をあの歳で毎回食べられるなと感心しちゃいます)

    食事シーンを美味しく見せるために
    撮影の前日から飯を食べないで本番に備えている覚悟の強さや
    美味しさをリアルに伝えるために編みだしたであろう
    巧みな顔の表情を駆使した顔芸と(笑)、
    ダジャレを連発する、飄々としてどこかトボケた味わいにかなりハマったんですよね。
    それまで比較的地味な役が多かった松重さんだけど、
    今じゃ五郎役は彼じゃないと有り得ないし、
    このドラマで一気に知名度を上げて
    今では映画にドラマに、CMにも引っ張りだこで、
    ホンマ、テレ東と「孤独のグルメ」様々ですよね(笑)


    2017年大晦日のスペシャルも面白かったし、
    (一部生放送にはビックリ!)
    Season7にも期待しています!
    てか、定期的にあのダジャレ聞かないと
    禁断症状が…(笑)



    https://youtu.be/3mhQ6yZM2tU

    孤独のグルメ タイトルバック集1~6


    https://youtu.be/FFvA14DMwJs

    孤独のグルメ 千葉県いすみ市大原のブタ肉塩焼きライスとミックスフライ

    • darkavengersさん
      お久しぶりです!
      お元気でしたか?

      一時、レビューを見られなくなったのでどうしたのかと心配してましたが、復活されてほっとしてます。...
      お久しぶりです!
      お元気でしたか?

      一時、レビューを見られなくなったのでどうしたのかと心配してましたが、復活されてほっとしてます。

      孤独のグルメ、スペシャルまで作られてその勢いはとどまる事を知りませんね。
      まだ、発表はされてませんがシーズン7も早くやってほしいものです。

      鉄血のオルフェズ(途中からですが)、怪奇恋愛作戦、自分も観てました‼(ハマッてました‼)

      怪奇恋愛作戦は是非ともシーズン2をやってもらいたいのですがまあ、無理でしょうね(泣)

      そうそう!忘却のサチコ、ついにドラマ化されましたね!
      サチコ役がまさかの高畑充希!
      テレビ東京やってくれますね!
      自分の方では放送がなく未見なのでソフト発売を心待ちにしてます。

      では、また素敵なレビューを楽しみにしています。

      改めて今後もよろしくお願いします。
      2018/01/13
    • 円軌道の外さん
      darkavengersさん、ほんまご無沙汰してすいません!
      そちらの棚にコメントの返事書かしてもらいますね(笑)

      これからもよろし...
      darkavengersさん、ほんまご無沙汰してすいません!
      そちらの棚にコメントの返事書かしてもらいますね(笑)

      これからもよろしくお願いします!

      2018/01/14
  • 相変わらず見ていてお腹が空くなぁ。
    聖地巡礼している人たちはやはり台湾にも行くのだろうか!?

  • 個人で輸入雑貨商を営む“井之頭五郎(松重豊)”は、商用で様々な街を訪れる。そして一人、ふと立ち寄った店で食事をする。そこで、言葉で表現できないようなグルメたちに出合うのだった―― 料理のうんちくを述べるのではなく、ひたすら主人公の食事シーンと心理描写をつづり、ドキュメンタリーのように淡々とストーリーが流れていく人気マンガ、『孤独のグルメ』の実写化作品第5弾。
    川崎稲田堤のガーリックハラミとサムギョプサル、清澄白河のポパイベーコンとサンマクンセイ刺、西荻窪のラム肉のハンバーグと野菜のクスクス、千葉県の豚肉塩焼きライスとミックスフライなど様々な食堂飯だけでなく、台湾での鶏肉飯と乾麺や豚肉の紅麹揚げと海外での美味しいご飯も登場してより幅広く美味しいご飯が楽しめるグルメドラマ第5弾。

  • 制作年:2015年
    監 督:溝口憲司、井川尊史
    主 演:松重豊、寺田農、西尾まり、浅野温子、佐戸井けん太、角田信朗、伊藤かずえ、甲斐まり恵、大久保麻梨子、竜雷太、久住昌之
    時 間:全12話
    音 声:日:ドルビーデジタルステレオ


    第一話 神奈川県川崎市 稲田堤のガーリックハラミとサムギョプサル
    第二話 東京都江東区 清澄白河のポパイベーコンとサンマクンセイ刺
    第三話 東京都杉並区 西荻窪のラム肉のハンバーグと野菜のクスクス
    第四話 台湾宜蘭県 羅東の三星葱の肉炒めと豚肉の紅麹揚げ
    第五話 台湾台北市 永楽市場の鶏肉飯と乾麺
    第六話 東京都目黒区 大岡山の九絵定食となめろう冷茶漬け
    第七話 東京都世田谷区 千歳船橋のラム肩ロースとラムチョップ
    第八話 東京都渋谷区 代々木上原のエマダツィとパクシャパ
    第九話 千葉県いすみ市 大原のブタ肉塩焼ライスとミックスフライ
    第十話 東京都江東区 亀戸の純レバ丼
    第十一話 埼玉県越谷市 せんげん台のカキのムニエルとアメリカンソースのオムライス
    第十二話 東京都豊島区 西巣鴨の一人すき焼き

  • dTVで。
    安定の面白さ。グルメとは関係なく、テキトーでいいと言われた仕事をキッパリ断ったのが印象的。あと西巣鴨の一人すき焼き行ってみたいけど肉苦手なんだなこれが。シメのうどんを卵とじにするのすごく美味しそうだった。

  • 下町グルメをうまそうに食してはやシーズン5。主演の重松豊さんが近所に住んでいるからか、なんだか親近感が勝手に沸いている作品。ブータンの会が秀逸。そして渋谷の中華のお店の龍井茶でエビを炒めた料理は、杭州名物のロンジンシャーレンだろう。懐かしい。
    ただひたすら食べる、でもその食べ方、表情、さすがプロの俳優。美味しそうに見えるだけでなくて、その美味しさとご飯とのコンビネーションなど、単純に一皿ずつ解説的に進まないところが素晴らしい。そして、白いシャツ。これも、料理を主役としているという見せ方の工夫や、精神の現れなんだろうか。

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