ブルーサーマル―青凪大学体育会航空部― 1巻: バンチコミックス [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
4.18
  • (5)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (176ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 北関東に住んでいるとグライダーは身近な乗り物。天気のいい日に利根川のあたりに行くといつも飛んでいる。形が美しく、時に曲技飛行もやってのけるグライダーは写真にはうってつけの被写体なのだけど、あまり人気がないのが不思議に思う。

    それだけではなく、エンジンがなくても飛ぶ仕組みは鳥や飛行機と変わるものではない。エンジンがない分、風を読んで、上昇気流を捕まえていつまでも飛ぶという大変なことをやってのける。

    紙飛行機経験者としては「操縦できる分うらやましい」とか思ってしまわなくもないが、操縦できる=落ちたら死ぬ、で、それでも命を張って飛ばすだけの魅力があるのだろうなと下から見ていて思う。

    というグライダーがまさか漫画の題材になるとは。

    見るだけだったグライダーについて、飛ばす人の実態に迫った知識を得ることはある程度の覚悟を要する。出版から1年以上も読めなかったのはそのせい。

    で、ちゃんと漫画になってるのでびっくりする。グライダーでも人間ドラマできるのだなと驚く。

    じっさいのところ人間ドラマはあまり関心がないが、やはり空を飛ぶ人間の心意気みたいのがヒシヒシと伝わってきて敬服する。

    ちなみに最近熊谷市はブルーサーマルとタイアップしていろいろな商品を出しているのでお好きな方は行かれてみることをお勧めする。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

漫画家。イラストレーター。
神奈川県出身。法政大学文学部日本文学科文芸コース卒業。学生時代、航空機・グライダーを操縦する部活「航空部」に在籍し、自家用操縦士(上級滑空機)の資格を取得。その経験を題材にした漫画『ブルーサーマル- 青凪大学体育会航空部-』を執筆。全5巻発売中(新潮社バンチコミックス)。気象絵本『せきらんうんのいっしょう』(ジャムハウス)イラストを担当。現在(2018年10月)、電子雑誌「ハツキス」(講談社)にて『野々宮月子はいつも眠い』連載中。

「2018年 『ろっかのきせつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小沢かなの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×