カイコの紡ぐ嘘 私立探偵コーモラン・ストライク 上下合本版 [Kindle]

制作 : 池田真紀子 
  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 「カッコウ」よりさらに悪意や毒がパワーアップした感じ。シリーズ2巻目で憎しみに満ちた猟奇殺人事件。


    読み進めながら途中途中で書いた感想↓


    ◆前巻まで
    ・浮気者で自己顕示欲旺盛な作家の捜索依頼がその妻から来た、からの猟奇見立て殺人事件
    ・前作以上にファンタジー作家のイメージを死んでも取っ払いたがってるとしか思えないエロ(というより下品)グロぶり
    ・死体描写がグロい… 食事中に読んじゃいけない
    ・犯人はストライクの言う通り奥さんではないと思う。エリザベス・タッセルかマイケル・ファンコート、ダニエル・チャード、ジェリー・ウォルドグレーヴのうち誰か? 前作みたいに容疑者のうち誰かが下巻で死ぬかもしれない
    ・若くして死んだジョー・ノースがキーパーソンだな。オーランドーとピッパも何かありそう
    ・さっそくマシューとストライクが修羅場だったり、マシューの母が亡くなったり、ストライクの元カノシャーロットが上流階級結婚したり主人公たちの周囲もめまぐるしく色々ありすぎ
    ・ストライクと軍で同期だった警察官アンスティス(&その家族)のシーンが忘れがたい。「恩人」とは…
    ・この事件の原因である、クワインの実在人物を暗示した登場人物達がとにかくアレなことしまくる小説、サウスパークのバターズが作家デビューする話で四人組+バターズが生み出したアレな小説思い出した

    ◆後巻

    ・何もかもクワインが知名度を上げるための企みだった説→もしかして自殺? だとしたら有名になりたいためだけに自分の書いたナンセンス小説の通りのグロさの極みな死に方するのサイコすぎ
    ・犯人の動機に絶対ノースが関わってると思うんだよなぁ。チャードがかつてノースにしたひどいこととは…?
    ・チャード、解剖学に詳しいって時点でフラグ。しかし悪趣味な家だ
    ・チャードは自覚の無いゲイだった=ノースに気があった?
    ・尾行してた謎の女はやはりピッパ(まさかのニューハーフ)
    ・この話はトランスジェンダーがテーマなのか?
    ・ジェリー酒癖悪すぎ。全然出版業界の聖人じゃないじゃん。妻とは絶望的な仲だけど娘は可愛いのか
    ・犯人の動機にノースが関わってると思い込んでたからチャードを一番疑ってたけど、犯人はファンコート…と思わせてからのタッセルだった。また長年狂気を隠していた系。犯人と突き止められてからのタッセルの錯乱怖っ
    ・あの幼稚でくっそ下品な小説を一見お堅いインテリおばさんが欲求不満の捌け口に書いてたという事実に戦慄する
    ・無実の罪で刑務所入りしてたレオノーラもオーランドーの元へ戻り、ロビンもマシューと腹を割って話した結果わだかまりが減ってめでたしめでたし
    ・ずっと見下げ果てた奴として書かれていたクワイン、最後の最後でボンビックス・モリの作者が本当はタッセルだったことが分かり、明言されなかったけどちゃんとキャサリンとピッパのことを迷える美しい魂として書いていたらしいのがよかった

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著者プロフィール

ロバート・ガルブレイスは、『ハリー・ポッター』シリーズで知られるJ・K・ローリングの別名。本作はローリングの名を伏せて出版された。探偵シリーズの2作目。

「2015年 『カイコの紡ぐ嘘(下)私立探偵コーモラン・ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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