何がしたいんだ?
2巻分読了後、途中離脱のため星評価なし。既刊8巻。作画は綺麗なので何とか読んでいたが、もういいかなと思ってしまった。
88歳のおばあちゃんが亡くなった直後、別家庭の女の子として転生して、中身老女の幼女がなんか色々する。
「なんか色々」が重要というかほぼ全てなのだが、こう形容するしかない程度には中身にさしたる一貫性もテーマもない気がする。たとえば「咲夜」という女の子が幼稚園の同級生にいるが、彼女もどうやら転生者。しかも転生前から知っているナギサという男を殺したいと日向に告白する。ええ⁉︎どうなるの⁉︎となるが、大丈夫、何も起きない起こさない……あ?中身老女ってのはもはやボケてるって意味なのか?他にも、自分の行動が子供らしくないことに悩んで、子供らしさを必死に演じるが、秒速で戻る。おいおい。唯一、孫との絡みは引っ張っており、一縷の望みとなっている。
おばあちゃんの知恵袋は頻繁に登場する。それ自体は別に良い。むしろ、他の子供からすれば同世代の行動に共感して、アナログ回帰ではないが一風変わった知識を付けていくという話は面白い。その場合、大事なのはギャップである。本作では、初手で老女少女ギャップを持ち、圧倒的アドバンテージ。コナン君なんて歯牙にも掛けないレベルである。しかし全ては単発。知恵を身につけた子供達が何か大仰なことをするでもなく、かといって日向がニュージェネからフィードバックを受けて進化するでもない。知恵袋本片手に、何も知らない子供がえっちらおっちら実践して、成長していく軌跡を描く方がいいのでは。
絵は綺麗、老女的少女設定も別に悪くない、んだけど……え?交通事故で亡くなってた?それが?