scaramoucheさんの感想
2018年2月23日
再読。 豊臣秀吉の生涯を描く歴史長編。 秀吉が卑賤から身を起こし、譜代の家臣もいない中、その人格と計略とによってひとの心を獲っていく様は現実離れしているほどだけれど、心理描写や政治的駆け引きの描写が巧みで説得力がある。 濃密な内容ながら読み口は軽く、一気に読み通して、物陰の波瀾万丈ぶりに、本を閉じてから余韻が残る小説。