地球の履歴書(新潮選書) [Kindle]

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  • 本書は地球科学の本だが、地球科学が進展するために様々な科学技術の進歩があり、また、それが必要だったことを示す。例えば、海洋底の形状を探査するためには、船から錘を吊り下げて深度を測ることから始まって、音波を使ったソナーや空から海底の起伏による僅かな重力変化を感知する方法まで、より正確かつ広範囲な測定が行われて海底地形図ができ、それが地球科学の進歩に貢献しているといった具合。
    取り上げられるテーマは必ずしも体系的なものではなく、その意味ではエッセイに近いが、科学者が専門論文ではなく、一般向けの科学エッセイを書くことについてのためらいと意義がまえがきに書かれていて、これも中々興味深い。

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著者プロフィール

大河内直彦 1966年京都市生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。その後、京都大学、北海道大学、米国ウッズホール海洋研究所など流浪の時代を経て海洋研究開発機構へ。現在、生物地球化学研究分野分野長を務めている。

「2023年 『石油のものがたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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