- Amazon.co.jp ・電子書籍 (96ページ)
感想・レビュー・書評
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ダンジョンRPG『Wizardry』のノベライズ版。ウィズをご存じない方でも良質なファンタジー小説としてお楽しみいただける。
正直コミカライズやノベライズにあまり良い印象を持っていない。原作の読み込みが甘く感じられたり、絵や文章が商業レベルに達していない作品が一時期出回っていたからだ。
だがこちらの作品は素晴らしい。原作をしっかり履修し、文体も作品に良く合っている。著者はゲームのシナリオライターということだが、専業作家として活動しても良いのではと思わせるレベルだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「隣り合わせの灰と青春」に次ぐ中編。1000年前の超古代の魔法が失われた事件を耽美に描いている。
中心テーマは「不死の不安」という俗世からだいぶ離れたもの。不死に対して憧れよりも不死であることで生じる退屈や孤独を強調するのは日本のファンタジーにありがち。
「隣り合わせの灰と青春」と違い冒険が全くなくゲーム的な展開もなし。ちょっと物足りなかったな。設定を解説するための小説というところかな。 -
短編ということで買うかどうか迷っていたのですが、前作隣り合わせの灰と青春が面白かったので購入。かの有名なダンジョンRPGウィザードリィの外伝的な話です。王道を行くファンタジー世界観の描写が密であることが魅力なのですが、キャラもよかった……。人外が人外の振る舞いをする倫理と、人の価値観と向き合う過程がすごくよく描かれていました。人外ブロマンス好きにとてもおススメ!
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『風よ。龍に届いているか』と同様、『隣合わせの灰と青春』の続編がKindleアンリミテッドにあることを知り読んでみました。こちらは中編なので『風よ。龍に~』より読みやすいですが、ちょっと不完全燃焼な結末に感じました。余裕があれば三作全て読んだ方がいいのでしょうね。ダンジョンは出てこないので、ウィザードリィっぽさは薄いです。だけどその世界観は感じられるファンタジー小説です。
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「隣り合わせの灰と青春」のスピンオフ中編。ファンタジーの世界って、いいなあ。