《公式外伝》STEINS;GATE(シュタインズゲート) 閉時曲線のエピグラフ / 永劫回帰のパンドラ / 無限遠点のアルタイル 通常版3巻全巻完結(マーケットプレイスセット)
- 5pb
- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 4589488450577
感想・レビュー・書評
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【閉時曲線のエピグラフ】
β世界線突入後,オペレーションスクルド直前のタイムトラベルで岡部の心が折れてしまい,オペレーションが開始されない世界線でのお話。精神を病んでしまう岡部と,他の作品中何度か出てきた「先輩」と「教授」の登場,そして,人からコピーした記憶をデータベースに持つ人工知能Amadeusの存在。コマがそろってきたところで本巻は終了。ヒロインは岡部の記憶として何度か登場しますが,何とも切ないです。どこかで「本当のTrueEndでも良い」と書いていたのを見ましたが,そういう展開をしそうな面白さです。
三部作最終巻を買ったため,最初から読み返してみることに。紅莉栖が死んでしまっている世界のため,まったく出てこない。代わりに出てくるのは,本編で何回かほのめかされている,ヴィクトルコンドリア大の紅莉栖の「先輩」比屋定真帆と,「教授」レスキネン。これまで一度も登場していなかった真帆が,新たに登場してくるのが最初受け入れられず,あまり好きなキャラクターではなかったのだが,小説を読み進めてみると,彼女のキャラクターも結構好きになった。単なる新キャラとしてでたわけではなさそう。読み返すことであらすじが思い出せた。
【永劫回帰のパンドラ】
この時間に目が覚めてしまったこともあって,一晩で読了。人工知能Amadeusとの会話の後,エピグラフの伏線を拾いつつ話は急展開し,合間にダルと鈴羽のやり取りや,新しい登場人物の性格とか,クリスマスパーティーとか,微笑ましい部分が描かれつつもシリアスに物語は進みます。また,他の本やメディアではほとんど触れられない,ダルの才能や魅力が描かれていて,準主役的なポストを占めています。そして,急展開のまま進んで来た物語が終盤でさらなる展開が…。次巻は9月末の発売ですが,残り1か月半待ち遠しいです。
【無限遠点のアルタイル】
SG世界線とも,これでお別れです。1回目のオペレーションスクルドに失敗し,2回目を諦めた別の世界線の話かと思いきや,ちゃんとゲームやアニメ本編に戻る話になっていました。また,終盤までなかなか伏線が回収されず,さらなる伏線が張られ終始緊張して読めました。そのせいか,詰め込み過ぎで最後が少し急ぎ足になり,取りこぼしや伏線の意味が今一つ不明な点が結構あったのが残念でした。今回は,主人公以外に多く焦点が当たっていてよかった。特にダルがかっこよすぎ。鈴羽,真帆,まゆりもそれぞれ活躍していて楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示