風見夜子の死体見聞 (富士見L文庫) [Kindle]

著者 : 半田畔

• KADOKAWA (2016年6月15日発売)

感想・レビュー・書評

[ryarinさんの感想 · 2020年9月14日]

未来の死体が見える少女に付き合わされる少年の話です。
見えるだけでなく、触ったり物を取ったりできるのは面白いですね。
推理やサスペンスというより、振り回されながらも、どう事態に立ち向かうかを考える少年の話という感じかな？
最初から最後まで状況の説明がゆったりしていているんですが、バタバタっとする時もクライマックスなんかも、変にゆったりしていたので、じっくりと展開を考えながら読めてしまうような間があったというか、もう少し説明を省いてテンポ良くしても良かったんじゃないかと思います。
あと、中盤でやたら軽口が多くなる部分があったのは、化物語みたいにしたかったのかなー、少ししつこくてテンポ悪くしてるだけかなー、でも作者が楽しく書いてるなら良いかなーって。

著者プロフィール

2015年、第3回富士見ラノベ文芸大賞にて応募作『風見夜子の死体見聞』が金賞を受賞。応募作を改稿した本作にて、富士見L文庫より作家デビュー。

「2016年 『風見夜子の死体見聞 』 で使われていた紹介文から引用しています。」