ザックリと言いますと、マイケル・ジャクソンの、4枚目のアルバム?ということになるのかと思われますが、「オフ・ザ・ウォール」をスタートとした場合の「スリラー」「バッド」と数えて、その後、の、4枚目、ですね。
このアルバム、リリースは、1991年なのですが、2018年1月現在で聴いていても、全然色あせない感じ、な、気がします。あくまでも、自分にとっては、なのですが。まさに今のご時勢の、2018年にリリースされた、とあるミュージシャンのアルバム、と言われて聴いても、全然違和感無く聴いちゃう気がします。「うへえ、カッチョエエねえ~このアルバム。凄いね。なんか、マイケルっぽくない?」とか言いながら。マイケルやっちゅーの。
ベタですが、「Heal the World」は、超絶に好きですね。本当に本当にひどい事を言いますが、まだ、自分がマイケル・ジャクソンという存在を、あまり好きではなかった時は、こういう曲を、売れすぎて有名になりすぎたポップ・ミュージシャンの、カッコつけで作った、偽善的な曲、だと、思ってました。ちゃんと聴きもせずに。
「なんだか、あのマイケルが、世界平和を歌っているらしい曲らしいよね。まあ、そんな感じの、雰囲気だけ、ポーズだけ決めているんでしょ?マイケルが、こんなこというてるんでしょ?僕は世界平和を愛しています。僕は正しい人間です、って。なんだか、インチキくさいんだよね、、、」
って。思ってたんですよね、、、恥ずかしいですね。そんな自分が。マイケルは、心底、多分ですがね、心底、本気で、この曲を作っていただろうに、、、はあ、情けないですね、自分が。
何故、マイケル・ジャクソン、という人物の生前に、その素晴らしさに、気付けなかったのか。この歌の良さに、気付けなかったのか。情けない。情けないですホンマ。いつだって、本当に大切なものは、無くなってから、初めて気付く。マイケル・ジャクソンは、この「Heal the World」という曲は、そのことを、これ以上なく教えてくれた存在でした。
「Black or White」も、ベタですが、めっちゃんこ好きですね。特に、何と言っても、PVが。ホーム・アローンのマコーレー・カルキン君も出演してまっせ!なのですが、このPVの後半、歌が終わってからの、黒豹からマイケルにメタモルフォーゼ?した後の、BGM無しの中で繰り広げられる、マイケルの、圧巻のダンス。凄すぎるんですなあ。
だいたい、曲が終わってからのほうが興奮するPVなんて、そんなものが在り得るなんて。無茶苦茶やで。トンデモねえ曲であり、トンデモねえPVなのですよね。これは。自分にとっては。史上最高峰のPVなのです。
あと、この曲が好きになったら、小沢健二さんの「さよならなんて云えないよ」も、是非とも聴いてほしいんですよね。ニンマリしちゃうので。おいおいオザケン~やりすぎやで~、って。でも「さよならなんて~」も、バチバチに名曲です。
あと、映画好きとしては、「Who Is It」のPVも、重要ですね。なんせ、監督、デヴィッド・フィンチャーさんですから。こら凄いぜ。あの「セブン」の。あの「ファイト・クラブ」のあのデヴィッド・フィンチャーが、マイケルのPVを!って、それだけでグッときますよねえ。
アルバムジャケットのデザインも、なんだか、すっごい不思議なデザインですよね。奇妙奇天烈。個人的には、なんだか、不気味なジャケットだな、って思います。ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」を、連想しちゃいます。何故か。なんでマイケル、このアルバムのジャケット、こんなデザインにしたんだろうなあ。不思議です。
そんなこんなで、どんなこんなだ?なのですが、このアルバムは、間違いなく素晴らしいです。つまるところ、聴いて欲しいなあ。それだけなのです。