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感想・レビュー・書評
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介護の闇って感じではあるけどサラッと読めてしまう文体。
母親の辛辣な言葉が一番不快だったけど、主人公の祖父に対する一見冷たい、不誠実、利己的な心情や発言とは異なる孫なりの優しさや気遣いが読み取れてちょっと救われた気がした。
でも最後がなんか物足りない・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ただのストイックな筋トレ話かと錯覚してしまいました(笑)
晩年を生きる老人と今を生きる青年。
同じ「生きる」なのにそこには表面上差がある。だが内面は・・・・
賞はとったんだろうが、凡人の私には面白味がわからんかった。 -
被介護者への優しさに見えるその介護も、転倒されて責任追及されるリスクを減らすための行為であるにすぎない。巷で行われている介護は要介護三を五にするための介護。手をさしのべず根気よく見守る介護は、手をさしのべる介護より実はるかに消耗する。自然の摂理にまかせていればとっくに死んでいるだろう老人たちを全身チューブだらけにして延命措置を施す。四六時中白い壁と天井を見るしかない人に、治る見込みもなく日に日に痴呆が進んでいく老人にどのように向き合うのか。死にたいのか生きたいのか当の本人さえも分からない気持ちにシニカルにだけど正面から向き合う主人公。言葉が表す本当の意味を深く考えさせられた。
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