不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」 (ブルーバックス) [Kindle]
- 講談社 (2016年7月19日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (276ページ)
感想・レビュー・書評
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科学の解説をテーマに置く講談社ブルーバックスなので、記憶の彼方に埋没しかけていた減数分裂といった生殖の仕組みからおさらいできて面白かった。(生物という偶然の産物の、その仕組みがとてもよくできていることの不思議さにいつも感動する)
「生殖医療は、ビジネスではなく科学であるべき」という医師と、出産をテーマにするジャーナリストの二人がタッグを組んだ本で、上述の生殖の仕組みから、不妊治療の歴史や最新事情(ただし2016年発刊)が記載されている。私には科学的に誠実な本だと感じられた。
また、イギリスやアメリカで国がガイドラインを策定していたり、情報公開を一元化したりと環境整備をしているのに対し、日本ではその取り組みが遅れている状況ということも理解できた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不妊治療について、ちゃんとした知識を得たいと思いこの本を買いました。2016年のものですのでデータは少し古いかもしれませんがが、基本的なことが分かってためになりました。
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ほぼすべての主張に科学的根拠、実践や検証に基づいた事実が記載されており信頼できる内容。
妊娠に関する知識を網羅的に習得できるのでこの一冊読むだけでも、おおよそ不妊で直面する課題に対する判断材料を得られます。
ただどうしても、人工授精と体外受精の成功率のグラフあたりでは、肝心の母数が明示されていなくて意図的かどうかはわからないにせよポジショントーク感が否めない箇所はあり、もう少し細かい説明がほしいと思った部分はある。
※ポジショントークが悪いわけではない -
ネットでの知識は溢れるほどあって、どれが正しいかわからないけれど、不妊治療医の方が書いているので、信頼性が高い。
学会の論文が取り上げられていたり、グラフでわかりやすくまとめてあるので、知識として読みやすい。