二重生活 [DVD]

監督 : 岸善幸 
出演 : 門脇麦  長谷川博己  菅田将暉  リリー・フランキー 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.04
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111251053

感想・レビュー・書評

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  • 大学院で哲学を学ぶ平凡な学生、珠(門脇麦)。同棲しているゲームデザイナーの恋人、卓也(菅田将暉)との日々は、穏やかなものだった。
    ところがそんな毎日は、担当教授から修士論文の題材に“哲学的尾行"の実践を持ちかけられたことで一変する。
    それは、無作為に選んだ対象を追ういわば“理由なき尾行"。
    半信半疑ではじめた、隣人、石坂(長谷川博己)への尾行だったが、彼の秘密が明らかになるにつれ、珠は異常なほどの胸の高鳴りを感じ、やがてその禁断の行為にのめりこんでいく。
    小池真理子の小説を映画化したサスペンス映画。
    門脇麦演じる珠は過去のある出来事が原因で人と上手くコミニュケーション出来ない秀才をこじらせた女子。門脇麦の自然な目線の泳がせ方や人の秘密を知ることが出来る尾行にのめりこんでいる時の黒目の異様な輝きが、真っ直ぐ人と上手く向き合えないこじらせぶりを表現していてリアル。尾行シーンのドキュメンタリータッチの演出やカメラワークが、リアルでスリリング。長谷川博己の「俺達のこと何も知らないのに尾行して知った気分でいるな」「満たされている人間なんてこの世にはいない」というセリフと尾行の果ての顛末の結果を通して、珠が人と真っ直ぐ向き合うことを学べたかどうか曖昧なラストも逆に面白い人と上手く向き合えないこじらせた人間が多い現代と人間の二面性を絶妙に描いた傑作ヒューマンサスペンス映画。

  • 原作通り楽しめた。

  • 謳っているのは哲学だが、人の生活を尾行したり、覗いたりする行為はヒッチコックの頃から繰り返される心理学的テーマ。自分と他者、その支配関係だったり、ペルソナを演じる人物の本性を追う姿勢は哲学というより心理学寄りだろう。よって劇中で執筆される卒論の評価にも、リリー・フランキー演じる哲学科教授の人物像にも違和感を拭えなかった。尾行した相手、良きパパの浮気もありきたりな展開だし、ミイラ取りがミイラになるラストもありがちなパターン。唯一、西田尚美演じる偽の奥さんの設定は面白かったから、そこを深掘りして欲しかった。それこそ「二重生活」だろう。☆3

  • 全く関係ない人の尾行...見る分には面白いけど、実際にそんな事したら恐ろしいな。
    ありふれた日常の中にある秘密・・・誰の中にもあるものなのか・・・。
    軽く観てたので内容が理解できてない。(ゴメンナサイ!)

  • 門脇麦とハセヒロの『麒麟がくる』に出演中の二人が、大河とは全く違う役で出ている点では楽しめた。二人のセクシーな演技も良かった。
    内容は、哲学を扱いながらもどちらかというと週刊誌的な人の営みの考察で、そこへの深い思想や新たな視点が無いのがつまらない。だから、リリーフランキー演じる教授が首を括ろうとするまでの絶望を見てる私は感じないし、門脇麦が自己の存在が空っぽに感じられて酔った勢いでハセヒロとやらかしてしまいそうになる動機も弱いように思ってしまい、共感や納得は生まれなかった。

  • レンタルで観ました。原作は既読です。
    理由もなく知らない人を尾行して論文を書く…というのがやっぱりよく分からないのですが、それでもハラハラする作品でした。
    尾行を指示する篠原教授も、尾行する珠も、尾行される石坂さんも、俳優さん効果なのかそれぞれ得体が知れなくて良かったです。原作では確か卓也ももっとお話があった気がするのですが、映画は珠中心でした。
    珠役の門脇麦さん、作品を観たいと思いながらもまだあまり観られていないのですが、ビジュアルも佇まいも声も好きです。地味なようでいてミステリアスで蠱惑的で素敵だと思っています。
    教授のリリーさんも掴み所が無いですし、石坂さんの長谷川博己さんは完全に良い人よりは表裏のあるこういう役が好きです。
    珠の尾行が下手で、お話知っててもハラハラします…そりゃあ石坂さんも気付く。
    人の心って分からないけど、珠は哲学を志しているのなら、からっぽの心についても考えて考えて考えて……心の深いところまで沈んで、陳腐だなんて言われないくらいのところへ辿り着いて、と思いました。
    原作と映画と、途中からストーリーが違ってて新たな気持ちで観たのですが、映画の方はそのせいでなんだか平凡なお話になってしまっている気がしました。ラスト、なんか吹っ切れてるところも。
    小池真理子さんの心理描写は映像で観ると足りないような…文章が良いです。

  • ハセヒロ観たさで観た作品。
    内容自体は★3つ。
    池松くんや門脇麦ちゃんは「愛の渦」のほうがいい。

  • 思い悩むのが好きなんだな、と思った。哲学科への偏見かもしれないけど。
    同居人と背中合わせで作業するの憧れる。恋人でも兄弟でも。

  • むずかしい。

    なんだろ、自分のことも充分わからんのに、
    他人を思い計らんとするのは、
    さらにさらにむずかしい。

    哲学ってなんなんだ。

    結局、わかる なんてことは、
    ないんだろな。

    永遠に解けない。
    そのほうが面白い。
    ずーっと悩み続け、
    死んでもたどり着けない課題。

  • キャストとてもよい。菅田さんの演技観たの初めてだ。もっと観よう。
    ストーリー、ちょっと消化不良なので、原作読むかな。

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