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- / ISBN・EAN: 4907953086265
感想・レビュー・書評
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1985年、カンザス州の町。8歳だったリビー・デイの証言により、彼女の兄ベンが逮捕された。その容疑は、母親と2人の姉妹の殺害。一部始終を目撃したのが、末妹のリビーだったのだ。
それから28年後─。殺人事件の遺族として世間から同情を受け、支援金や自伝出版で食いつないできたリビー(シャーリーズ・セロン)。定職もなく、孤独な生活を送る彼女に、「殺人クラブ」という団体から連絡が届く。過去の有名な殺人事件を検証するそのクラブは、重要な証言者としてリビーに会いたがっていた。日々の生活に困窮していたリビーは、クラブのメンバー、ライル(ニコラス・ホルト)が申し出た報酬に目がくらみ、出席を決意。ベンの無罪を主張するクラブを怪しみつつ、生活のために嫌々ながら28年前の事件を振り返ることになる。刑務所を訪れたリビーは、久しぶりにベンと再会した。彼の手首に、女性の名のタトゥーを見つけるリビー。やがて彼女の脳裏には、徐々に過去の記憶がよみがえっていく。28年前、ヘビメタ好きで悪魔崇拝に傾倒していたベンは、家族の中でも浮いた存在だった。さらに彼には、近所の少女に性的イタズラをしたという疑いが持ち上がっていた。ベンにはディオンドラ(クロエ=グレース・モレッツ)という年上の恋人がいて、妊娠が発覚した彼女はベンと一緒に町を出ようと心に決めていた。
デイ家の両親は、リビーが2歳のときに離婚。しかし父親のラナーは、たびたび金の無心に来ては、母親のパティを悩ませていた。家が農場とはいえ、女手ひとつで4人の子供たちを育てるパティも経済的に困窮していた。自宅が差し押さえを迫られたうえ、嫌疑を受けるベンのために弁護士の費用が必要だったのだ。そんな状況で、あの夜、惨劇は起こった。ライルに背中を押されたリビーは、かつてベンがイタズラをしたというクリシーと会い、殺された姉の日記も読み返し、忘れかけた記憶をたぐり寄せていく。あの夜、自宅で何が起こり、自分は何を目撃したのか……?さらに、事件以来、行方知れずだった父親の居場所を突き止めたリビーは、衝撃の事実へ一歩、また一歩と近づいていくのだった。
デヴィット・フィンチャー監督の「ゴーン・ガール」と比べれば、たたみかけるような巧みな語り口や印象的な場面作りが弱いものの、ギリアン・フリンの原作に忠実な構成、最初は「殺人クラブ」の謝礼目当てで一家惨殺事件を調べ直しながら兄貴のベンやパティやラナーの知らなかった一面や忘れかけた過去を知る中で生きる力を取り戻していくリビーをナチュラルに丁寧に演じたシャーリーズ・セロンや気まぐれで小悪魔でベンを悪魔崇拝者にして一家惨殺事件の謎解きの鍵を握るディオンドラをセクシーに邪悪に演じたクロエ・モレッツの演技、一家惨殺事件や予期せぬ妊娠や貧困に追いつめられながら自分の力でなりふり構わず人生を切り開いていくリビーやディオンドラやパティの力強い凛々しいヒロインの魅力、何故事件の夜リビーに母パティは「愛している」と言ったのか?ベンは誰を庇っているのか?などの謎が明らかになる衝撃的なオチはリビーがある人物に見せる優しさもあって癒しと赦しが強調された爽やかな後味です。実際に母が父親を射殺したところを目撃してしまったシャーリーズ・セロンの思い入れが込められた傑作サスペンス映画です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全編暗いけど、きちんと伏線を回収していくのはいい感じに思える。
最後にきちんと救いがあるので、後味の悪さを薄めている感じがいいね。 -
私情と言うわけではないがこれを見ていると多くのものが頭の中を交錯する。主演はシャーリーズ・セロン!あっ~あんな女と別れてくれていい女とくっついてくれたなぁ~ブラピもとか、このあたりから出演作品の質が下がってきたよなぁ~クロエ・グレース・モレッツもとか、タイ・シェリダンには期待が大きくてもっといい役選んで欲しいなぁ~とかね
「ダークプレイス」
https://www.youtube.com/watch?v=DCWFi4wETIs
過去に一家殺人事件のたった一人の生存者として生き残った末娘のリビーをセロンが演じる。やはり安定した演技を見せてくれますね。中盤辺りでほぼ登場人物ができってホシの目星もついてしまうのですが、予想外なのは共謀ではなくイレギュラーだったところかな。
せっかく出した「殺人クラブ」が思ったほど機能しないのが面白くない。個性的な人間が多いクラブですから重宝してもよかったのでは!それにしてもセロン…笑ったシーンあったかな?自分の証言で終身刑とされた兄が無罪となって釈放されてもやはり笑顔にはならなかった -
ハッピーエンドに見せかけてるけど、気が重くなるバッドエンドだと思う。
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サタニズムってなに??ってのと、
ネットでちょっと名前検索しただけで
所在地分かるの?こわwwwww、と思ったw
親の裏の顔知るのってイヤだよねw -
制作年:2015年
監 督:ジル・パケ=ブランネール
主 演:シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、クロエ=グレース・モレッツ、クリスティナ・ヘンドリックス
時 間:113分
音 声:英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
1985年、カンザス州の田舎町。
母親とその娘二人が惨殺される事件が発生。
家の壁には悪魔崇拝を示唆する血文字が残されていた。
犯人として逮捕されたのは15歳の長男ベン。
生き残った8歳の末っ子リビーが、兄の犯行を目撃したと証言したため、ベンは終身刑を宣告された…。
28年後。殺人事件の遺族として世間から同情を受け、支援金や自伝出版で食いつないできたリビーだったが、定職もなく、孤独な生活を送る日々。
そんな彼女に“殺人クラブ”という団体から連絡が届く。
過去の有名な殺人事件を検証するそのクラブは、重要な証言者としてリビーに会いたがっていた。
兄の事件の真相が迷宮入りするまで、残り21日。“殺人クラブ”ではタイムリミットが迫る事件について語れば謝礼を支払うという。
生活に困窮していたリビーは、クラブのメンバーであるライルが申し出た報酬に目がくらみ、出席を決意。
ベンの無罪を主張するクラブを怪しみつつ、リビーは生活のために嫌々ながらもあの忌まわしき28年前の事件を振り返ることになる…。
刑務所を訪れたリビーは、久しぶりにベン(コリー・ストール)と再会。
彼の手首には女性の名のタトゥーがあった。やがてリビーの脳裏には、徐々に過去の記憶が蘇る。
当時、ヘビメタ好きで悪魔崇拝に傾倒していたベンは家族の中でも浮いた存在だった。
さらに彼には、近所の少女に性的イタズラをしたという疑いが持ち上がっていた。
ベンにはディオンドラという年上の恋人がいて、妊娠が発覚した彼女はベンと一緒に町を出ようと心に決めていた。
一方、リビーの両親は、彼女が2歳のときに離婚。
だが父親は、たびたび金の無心に来ては、母親のパティを悩ませていた。
家が農場とはいえ、女手ひとつで4人の子供たちを育てるパティも経済的に困窮。
自宅が差し押さえを迫られたうえ、嫌疑を受けるベンのために弁護士の費用が必要だった。
そんな状況であの夜、惨劇が起こったのだ。
ライルに背中を押されたリビーは、かつてベンがイタズラをしたというクリシーと会い、殺された姉の日記を読み返し、忘れかけた記憶をたぐり寄せていく。
あの夜、自宅で何が起こり、自分は何を目撃したのか…。
そんな中、事件以来、行方知れずだった父親の居場所を突き止めたリビーは、衝撃の事実へ一歩、また一歩と近づいていく…。 -
ミステリーとしてはわりと上等。一家惨殺事件の生き残りとしてニート生活を送っていた主人公(シャーリーズ・セロン)が金に目がくらんで過去の事件を調べだすという発端がまずユニークだし、複合的な要素が絡んだ事件の真相は意外であり、納得のいくものではあります。ただ。事件の回想シーンがとにかく暗くて、なにやってんだかよくわからないのだなぁ(こういうタイトルの映画なんだから仕方ないけれど)