おもちゃのくにの ゆきまつり こどものとも659号

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  • とても繊細で、不思議な絵本。

    主人公の「ぼく」は、うさぎのニニーの人形を本当の友達と思ってとても大事にしている。
    ある時、遊んでいる最中にニニーが木に引っ掛かり、腕がとれかけてしまう。「ぼく」は、ニニーの腕に包帯を巻いて、早く治りますようにとお祈りする。それからしばらく経った晩、ニニーが「ぼく」を呼んだ。
    「ねえ!おもちゃのくにから、しょうたいじょうがとどいたよ。おもちゃのくにの おまつりだって」
    「ぼく」と腕がとれかけたままのニニーは、おもちゃのくにに出発する…

    可愛いのだけど、不安感や淋しさをしきりに誘ってくるような不思議な絵だ。

    最後「ぼくとニニーはきょうもいっしょだ」の1文に、娘はホッと安心し、母はとても切なくなった。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科、同大学大学院で油画を学ぶ。1985年に渡仏、パリボザールに通う。1992年、初めての絵本『Les deux Soeurs』を出版。1994年に帰国後、絵本作家、イラストレーター、人形作家として活躍。『さくら子のたんじょう日』(作/宮川ひろ 童心社)で第10回、『ともだち できたよ』(文/内田麟太郎 文研出版)で第18回日本絵本賞、『オルゴールのくるくるちゃん』(講談社)で第47回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。絵本に『こどもべやのおともだち アンナとビイプ』『ミシンのうた』(講談社)、『もりのちいさなしたてやさん』(風濤社)など。装画に『すきまのおともだちたち』(作/江國香織、集英社)、『魔法のたいこと金の針』(作/茂市久美子 あかね書房)などがある。

「2022年 『ぼうし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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